東京・神田 アートの胎動「TRANS ARTS TOKYO」展
東京・神田で開催されていた「TRANS ARTS TOKYO」展に、新しいアートへの強烈なエネルギーの胎動を感じました。これは東京芸術大学主催のアートプロジェクトで、神田の街に「神田コミュニティアートセンター」をつくるためのプロローグだそうです。ここではジャンル・地域・世代・意識を超えてさまざまな人が集い、記憶と期待を共有するアートの世界が展開されていました。
旧東京電機大学校舎内で11月25日まで、約1カ月間にわたり行われていたイベントですが、12月早々には校舎が取り壊されるとのことで、大変残念です。
興味深かった作品をご紹介します。
○天才編み師 203gow (にいまるさんごう) 「世の中のすべてのものが編み目に見える」という天才編み師の作品。椅子や看板、照明器具など目に付くものの周りを毛糸編みでおおってしまう、ふんわりと温かくって、楽しさいっぱいのハッピーなアート。某百貨店のディスプレーに採用されたりしているとのことです。
○コミッションワーク・アーティスト 岩田草平の作品。インドで現在も原始的生活を営むサンタル族の、土とわらでできた住居を、旧東京電機大学で廃棄処分された机などを利用して再現させたもの。手前はかまど。
福田美蘭の作品。誰もが持っているイメージに、何か新しいものをプラスして、思いがけないアートに仕立てる試み。たとえばこのような黒人バージョンの市松人形。
銭湯の背景画によくある富士山の風景画に、コマーシャル文字を入れた作品。
村山修二郎の新作、対話型アート作品。校庭に生えていた木を使ったという、緑画。
○どくろ興行
このフロアーには、おどろおどろしい、どくろの仮面を着けた人がいっぱいいてびっくり。これでは子どもが泣き出すはず。 「どくろの人体実験」と題した、ミステリアスな儀式のようなロックコンサートをやっていました。
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