大阪・泉州産地の繊維品を一堂に
大阪南部に位置する泉州は、原料の生産から商品の製造まで、様々な企業がそろう繊維の一大産地です。この20-21日、東京青山で泉州産地の繊維品を一堂に集めた「テキスタイル・ファッション・コンシェルジュ」展が開催され、紡績、織布、染色整理プリント、ニット、毛布、タオル、縫製・付加価値加工、繊維雑貨など、31の企業や団体が出展し、モノづくり機能を発信しました。
○和泉木綿 ―― 平山繊維
近年地場ブランドとして復活している「和泉木綿」は、江戸時代より泉州で製織されてきた綿織物。この小巾白木綿に注染本染めを駆使した浴衣や手拭、アロハシャツ、ストールなどを提案している同社平山康夫社長は「安心して長く愛用できること」が強みといいます。
○木糸 ―― 和紙の布
国産間伐材(杉や檜)を利用した100%和紙で「木糸」の開発に成功し、林業と繊維産業のコラボを実現。軽く抗菌性に優れ、紫外線を防ぐなどの特性を生かした、木糸50/綿50のキャンバス地のジャケットや帽子、トートバッグなどを展開しています。
○超高密度織物 ―― 阪上織布
糸密度の限界を2割上回る織物をつくる技術により、綿の自然な風合いを実現しています。これはごく一般的な綿糸(40番手)を用いて、撥水処理を施した綿100%の緻密な織物です。
○抗セシウム加工 (A-Bleach エイブリーチ)
―― ダイワタオル協同組合
ダイワタオルの工場長、北川晃三氏によると「これは放射性セシウムを吸着させるのではなく、付着しにくくするという世界初の画期的な加工」とのこと。京都大学原子炉実験所の協力で開発し、「銀ナノ粒子を生地表面に加工することにより、セシウムの付着を6割減少させる」といいます。この加工は綿タオルだけでなく、様々な商品に応用可能とも。
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