思考をトレードする「DESIGNTIDE TOKYO 2012」
「思考をトレードする場」をキャッチフレーズに、「デザインタイドトーキョーDESIGNTIDE TOKYO 2012」が、11月4日まで、東京ミッドタウンをメイン会場に開催されています。ここでは、30組以上ものデザイナーが参加して、生活環境をよりよいものにしていくための作品が発表されています。展示会であると同時に、デザイナー本人から購入することができるマーケットでもあるのです。
ここで見つけた気になるモノをご紹介します。
○スマカルゴsmatcargot (スマートなエスカルゴを語源にした造語) 「大沼敦デザイン事務所」
このスクーターのようなビークル(乗り物)は、家具とモビリティが融合した新しいコミニュケーションツールです。室内での移動用に開発されたものですが、スピードは時速10㎞以下ですので運転免許なしで乗れて、電動車椅子のように歩道を行くこともできます。 椅子やテーブル、照明、PCが脱着可能で、各パーツは切り離してそれぞれの用途で使うこともできるようになっています。
材質は木製と透明アクリル樹脂製の二種類。「最先端技術こそ身の丈に合った道具であるべき」と考えるデザイナーの大沼さんに私も大賛成。とくにシニア向けに期待の一品と思いました。
○供養具「偲(しのぶ)」 「まなか」
これは故人を偲ぶための道具、つまり現代の形に合った新しい供養具(仏壇)で、プロダクトデザイナーの鈴木啓太さんが仏具の「まなか」のためにデザインしたもの。
近年、核家族化や先祖意識、宗教観などが変化し、故人を偲ぶための従来の道具が馴染まないライフスタイルが増えてきましたが、人が人を思う気持ちはいつの時代も変わらないはず。このようなシンプルな箱型なら、どこにでも置けて持ち運びも簡単です。神聖な竹製のものから、栃製、大理石製のものなどが揃っています。
○シマトート 「ハトバカルチュラルメゾンフォーアーツ」
同社は1998年結成のファッションブランドで、全て色の組み合わせが違う一点もの「ボーダーシリーズ」を商品化しています。主力商品は、上下の色の組み合わせを自由にカスタム出来るTシャツですが、このほどトートバッグを新発売しました。リバーシブルで裏も別色で楽しめます。デザインは代表取締役でデザイナーの國時誠さん。綿100%帆布製で税込み15,540円。
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