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2012年11月25日 (日)

2013/14秋冬進化するウインターデニム

 最近のエレガントへの流れから、デニムはより高級感のある、しなやかなきれい目へ動いています。流行の色や柄入り、光る加工などを施したものも多くなってきました。
 また履き心地のよさが求められていることもあって、より薄く軽くなり、ストレッチ性が標準装備される方向です。さらにエコやサスティナビリティを考慮したモノづくりへの関心もますます高まっています。

 冬場は、これらに加えて保温性、蓄熱性が要求されます。二重織や毛足、裏起毛など、リバーシブルで使えるものも増えています。ボリュームがあっても軽くなるように工夫されていて、ふんわりとやわらかい、癒されるような感触のデニムも出ています。
 2013/14秋冬プレミアム・テキスタイル・ジャパン(PTJ)」では、このような進化するウインターデニムの一端を見ることができました。

 
 まず身体の動きに合わせてフィットする、モーション・フィット・デニムの提案です。
Cimg03761jpg  これはカイハラが開発した新タイプのデニムで、このところマーケットに台頭著しいニットジーンズに対抗し、織物で変則組織にすることにより、伸縮性を出したものです。見た目もインディゴニットに似ています。とくに斜め方向への伸縮性が高いのが特徴で、裏起毛なので温かそう。綿80/ポリエステル18/ポリウレタン2。

 
 次に機能的で温かく、色や柄も楽しみたい向きにおすすめなのが、ダックテキスタイルのデニム。
 Cimg03631jpg 裏起毛ストレッチデニム。二重織で、裏は先染めボーダーになっていますから、裾の折り返しがおしゃれに見えます。綿100%。
 

 Cimg03651jpg モコモコしていて温かい、大胆なボーダーのストレッチデニム。綿89/ポリエステル11。
 


 
 さらにもう一つ、エコ染色システム「さかもと染太郎」を開発した坂本デニムの染色法も、環境問題が叫ばれている現在、注目に値する技術でしょう。

 Cimg03121jpg_3  社長の坂本量一氏によると、この染色システムを使えば、洗浄薬剤は使わずにすみますし、温水不要、CO2削減、排水汚泥も減らせるとのことです。秘密は電解水にあります。水を電気分解すると、強アルカリ性電解水と弱酸性電解水を生成しますが、前者は洗浄効果があり、後者は高い漂白・除菌・脱臭・色止め効果があるので、上記の効用が出せるというわけです。
 
 同社は染色業を営まれて今年で120周年といいます。藍染めからインディゴ染め一筋に歩まれてこられて、薬剤まみれの状況から脱しようと、ようやく開発されたのが、このシステムだったのだそうで、これでしたら洗剤要らずで、常温で染められ、もちろん中和剤も要りません。環境を汚すことなく様々な効能が発揮できる画期的な方法と胸を張られます。

Cimg03051pg  同社製のデニムも拝見しましたが、手作り感のある懐かしくも優しい風合いに仕上がっていました。このエコ染色システム、ノーハウを持っているのは、世界中で同社のみとのことですが、今後広く普及させたい技術です。

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