「鷺森アグリとSUMIDAのファクトリー」展
この10月11-12日、「鷺森アグリとSUMIDAのファクトリー」 (東京・墨田区国際ファッションセンター主催) 展が開催されました。歴史と職人の技を誇る墨田区のファクトリー9社と、鷺森アグリさんとのコラボレーションにより生まれた新商品が発表され、初日からバイヤーらが列をなして訪れ、賑わっていました。
鷺森アグリさん(写真右)は、2010年毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞を受賞した新進気鋭のファッションデザイナーです。1985年生まれのフレッシュな27歳で、今シーズンも東京デザイナーコレクションに参加しています。
展示会場は黒/白で統一され、美しくも妖しいサギモリワールドでした。そこにはモードと匠の技が共存する空間が広がっていました。真ん中に設置された細長いテーブルの上には、鷺森さんデザインのファンタジックなガラス製品やクチュールバッグ、クラッチバッグ、エンボススタッズの長財布、たがねの技術でつくられたシックな羽や鶴といったモチーフのアクセサリー類が、まるで貴族の食卓のようにアレンジされています。サイドにはウェアのハンガーラックが並べられ、使われている生地はほぼすべて、川辺莫大小のファインな超細番手綿100%ニット地です。
鷺森さんのお話によれば、1年前にコラボの話があり、実際に企画がスタートしたのは今年の3月頃だったとか。9社という業種・業態の異なる各社の製品を、一つのデザインコンセプトに合わせてつくり上げることは初めての経験だったといいます。作業は大変でしたけれども、ご自身のコレクションを創作する上で大きな刺激になったそうです。これからも常に新しいことに挑戦し続けたいとおっしゃっていました。
テーブルの椅子に腰かけているのは、アラベスク模様のボーダー入りカットソーを着たマネキン。ビーコンポのミセスウェアで、鷺森さんはこれを若々しいデザインに仕上げています。
鷺森さんが初めてスポーツウェアのデザインに挑戦したという百瀬繊維のヨガウェアのラック。シャツは綿100単糸使いです。
鷺森さんのアイコンの一つ、蛾のモチーフをインクジェットプリントしたタオル地でつくった大石メリヤスのバスローブやルームウェアのラック。
| 固定リンク
「ファッション・アクセサリ」カテゴリの記事
- パリの「メルシー」10周年記念で“メルシー・ラ・ローブ”(2019.02.21)
- ロンドン「スウィンギングロンドン ライフスタイル革命展」(2019.02.18)
- 文化ファッション大学院大学ファッションウィーク(2019.02.05)
- イッセイ ミヤケの新作バッグ「オビ」と「コンブ」展(2019.01.28)
- 「ここのがっこう」10周年記念展 パワフルな作品ズラリ!(2019.01.26)
コメント