第50回全国ファッションデザインコンテスト 日本綿業振興会賞は白い「カオス」
一般財団法人ドレスメーカー服飾教育振興会・学校法人杉野学園主催の第50回全国ファッションデザインコンテストが、13日に開催され、吉川健大郎さんの「CHAOSカオス」と題した作品に、日本綿業振興会賞が贈られました。
作品の写真は先日、杉野学園から送っていただいたものです。
吉川さんは岐阜県在住の23歳で、この春名古屋モード学園を卒業し、染色工場「ディープカラーズ」に勤務しています。作品は、綿を中心にボイルやシフォン、オーガンジー、サテン、レースなど、いろいろな素材の生地にプリーツや染色加工を施し、それらを重ねて立体的シルエットに合わせていくことで美しさを表現したといいます。
白をベースにしたのは、オフホワイトをかけたり、洗ったり、脱色したり、白には良くも悪くも多様な可能性があるからだそうです。その様々な表情を持つ白い布の組合せを「カオス」と捉え、そこからふんわりと優しい動きのある、しかもエレガントなドレスデザインを引き出そうと試みました。今回の作品はその結実です。一見するとシンプルでさりげない感じに見えますが、近づいてよく見ると細かな手作業が加えられていて、精巧に仕立てられています。込み入ったカットなのに、誰もが街で普通に着こなせそうな仕上がりに才能を見ました。
将来の夢はもちろんファッションデザイナーになること。現在はたくさんの生地に触れる修行をしているそうで、今回の受賞を機に、大いに羽ばたいていかれることでしょう。
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