2013春夏アンリアレイジ―「BONE(骨)」のカタチ
東京コレクションでもっとも衝撃的な作品を発表するアンリアレイジ(ANREALAGE)。今シーズンも、デザイナーの森永邦彦は「BONE(骨)」をテーマに、骨組みだけの服を創作し、話題を集めています。
まず登場したのは、暗闇の中で光を放つドレスです。再帰反射加工の素材が使われているのでしょう。19世紀のクリノリンのような枠組みのフォルムが浮かび上がり、場内は幻想的な雰囲気に包まれました。
明かりがつくと、骨組みの下にドレスを着て、顔を黒塗りにしたモデルが続きます。この骨組みは次第にフォルムから服そのものの構造をレーザーカットやオパール加工で表現したドレスやコート、ジャケットへ変わっていきます。規則的に細かくカットワークされて、線だけになった服は、インナーと組み合わさり、これまでに見たこともない色や凹凸の重ね効果を生み出しています。
服の肉を剥がし、削ぐことにより、隠されていたカタチ、すなわち骨を露わにすることで、現代を語る新しいストーリーを紡ぎ出したデザイナー。そのデザイン力に圧倒され、最後はスタンディングオベーションの渦となりました。
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