2013/14秋冬トレンドヤーンの傾向― トスカーナヤーン展示商談会から
トスカーナヤーン展示商談会Workshop Filati Toscani2012が、30-31日、東京・渋谷で開催されました。昨年の12社から、今年は16社が集結。イタリアのトスカーナからだけではなく北部ビエラからの参加もあり、地域が広がりました。 同時に「2013/14秋冬トレンドヤーンの傾向」についてセミナーも行われ、エレメンティ・モーダのジェネラルマネージャー、オメラ・ビニャーニさんが講演されました。その概略をご紹介しましょう。
ニット用の糸への関心はますます高まり、そのテーマは大きく次の6つがあります。
①グレイスGrace: 優雅なエレガントを象徴するテーマ。カシミアやアルパカ、アンゴラを中心にした、軽くて温かいソフトな糸で、エキストラファインから5~3番手の太い糸まで様々。
②ゴー・ネイチャーGo Nature: 「自然に帰ろう」をテーマに、シェットランドツイードに代表される英国風トラッドの提案。カラーミックスや変化のあるジャカードやボーダー、雲や霧など自然をイメージさせるものも。
③ヴィンテージVintage: とくに1970年代頃に流行ったものを、現代風に再現させたもの。太糸と細糸を交互に組み合わせる編地や多色使いのグラデーション、インディゴデニム・ニットなど。
④アクティブ・アーバンActive Urban: アクティブスポーツウェア感覚を採り入れた日常着の提案。防水など機能性を持たせた素材で、色鮮やかなボーダーなど。また布帛のような仕上がりのニットも。
⑤グラフィック・ブラックGraphic Black: 時代を超えて重要な黒と白。とくにグラフィカルな柄に焦点を当て、オプティカル、キネティックアートにヒントをとった立体感のあるレリーフ編に注目。
⑥オピユレンスOpulence: 豊かでリッチ。スーパーキッドモヘアにシルク混使いや宝石のように輝く色彩、玉虫色やメタリック、マットなものに金糸や銀糸を組み合わせるなど、光や反射がシンボルとなるテーマ。
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