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2012年9月24日 (月)

ヨーロッパ出張で最大の話題は日本企業のPVアワード受賞

 一昨日の夜、ヨーロッパより帰国しました。約2週間でミラノ、ロンドン、パリを巡り、ミラノでイタリアのテキスタイル展、ミラノ・ウニカ(MU)、パリで世界最高級のテキスタイル見本市、プルミエール・ヴィジョン・プリュリエル(PV)を取材しました。
 9月初旬のミラノは日本同様の暑さでしたが、ロンドンでは急に涼しくなり、パリも寒暖差が激しく、カフェでは早くも暖房が始まるなど、もう冬の足音がしていて、さすがの私も軽い風邪を引いてしまいました。ホテルではインターネット環境が悪く、時折中断、遅いこともあり、ブログの更新ができませんでした。
 
 今回の出張で、取材したテキスタイル展のメイントピックスといえば、やはりPVアワードで、日本のニッケ(日本毛織株式会社)がイマジネーション賞を受賞したことです。PVアワードとは、PV出展メーカーのコレクションの中から最もクリエイティブなテキスタイルに与えられる賞で、下記4つの賞で構成されています。
 ○審査委員大賞―抜きんでて優れたテキスタイル 
 ○ハンドル賞―タッチや風合いや動きで最も新鮮な驚きを与えるテキスタイル
 ○イノベーション賞―最も革新的、先進的、クリエイティブなテキスタイル
 ○イマジネーション賞―素材、技術、柄や装飾、加工の面で最も大胆な意表を突くテキスタイル
 
 年に1回、9月展で行われるこのイベントは、今年で4回目ですが、毎年日本企業が受賞しています。ニッケは2010年に、ウールマーク特別賞を受賞しましたから、2度の栄誉に輝いたことになります。The2012pvawardswinners_2_colonnes_4         写真右がニッケのミラノオフィス大野正博氏。 

 Cimg9185nikke1_2受賞したテキスタイルは、ウール100%でありながら合繊タッチを狙って、樹脂加工によりハリ感をもたせた高密度な「ウールハードケミカルシャークスキン」と呼ばれる素材。これにより日本のクオリティのすばらしさを、またしても世界中に認知させることができたわけで、大変誇らしく感動しました。

 なお審査委員大賞はイタリアのリッチアリーニが受賞。パープルとベージュのエンボス加工(シルク63/ナイロン37)の2枚の布の間にスポンジをサンドイッチしたしなやかな弾力性のある質感の素材。エンボス加工によるペーズリー柄の光沢と艶消しの表情も高く評価されました。ハンドル賞はイタリアのジャッキーテックスで、これもスポンジのような弾力性のある、しかも非常にやわらかい感触のダブルニット(シルク73/ナイロン27)。またイノベーション賞はリッチアリーニで、大賞も獲得しましたから喜びのダブル受賞となりました。テキスタイルはウール100%の超強撚ナチュラルストレッチ織物で、織りとは思われない驚異の伸縮性に驚かされました。
 ちなみに今回の審査委員長は、ラコステのアーティスティックディレクター、フェリペ・オリヴィエラ・バティスタ氏。

 世界のテキスタイルメーカーとバイヤーが心待ちにする一大イベントとなったPVアワードのコンテストで、日本企業がイタリア勢と並んで受賞する姿はまさにクール。クールジャパンここにあり!です。

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