コシノヒロコ銀座店オープニング記念展「小篠弘子 十八歳の眼差し」
日本を代表するファッションデザイナーのコシノヒロコさんが旗艦店を銀座にオープンしました。地下1階には、ご自身のアート作品を発表するKHギャラリーが併設され、オープニング記念として「小篠弘子 十八歳の眼差し」展が11月25日(日)まで開催されています。
このほど行われた内覧会に姿を見せたコシノさんが、アートに込めた熱い胸の内を語られました。
幼い頃から絵を描くことが好きだったコシノさん。絵はファッションクリエーションの源泉といいます。「アートという独自の世界を歩みながら、新しい自分を発見しています。ですから限界を感じないのでしょう。刺激を受け、それを咀嚼し、発揮させていきたい。自分自身を触発するため、新しい環境で活動したいと考えるようになり、やっと理想の場を見つけたと思っています。もともと銀座はデザイナーとしてスタートした最初の場所でしたから、改めて返り咲いた気がしています。当時私は18歳でした。その頃の視点を大切にしたいと思い、個展のテーマを『十八歳の眼差し』としました。」
続けて、「ここは以前、西村画廊という現代アート発祥の地だったところです。私がここを獲得できたのは、ここでやるようにと、神様が使命を与えてくれたからではないかと不思議な感じがしています。夢は願い、努力していると向こうからやってくるものです。お母ちゃんが『今日が一番若い。そやから、明日もっと頑張れる。これからやで!』と言っていたのを思い出し、いつまでも夢をもって新鮮な気持ちでやっていこうと思っています。」
このほどメンズファッション協会から素敵な大人に与えられる賞、グッドエイジャー賞を受賞したことにも触れられ、「まだまだやれると思いました。97歳になられる報道写真家の笹本恒子さんが隣にいらっしゃったのですから」とも。
ところで今回の作品のインスピレーション源は、イタリアのシチリア島だそうです。クラシックさと新しさが同居しているところに惹かれ、そこに日本画のタッチを加えて仕上げたといいます。東洋と西洋の混交はコシノさんがいつも意識されていることで、日本の自然を織り交ぜながら自分らしい世界観を表現したとのこと。これは次の2013春夏コレクションのテキスタイルのモチーフとして使用されているそうです。
「ヒロココシノ」ブランド、ますます楽しみになってきました。さらなるご活躍を!
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