ミラノ・ウニカ 初の「タッチ・ザ・ファブリック」アワード
今回ミラノ・ウニカで、初めて開催されたのが「タッチ・ザ・ファブリック」アワードです。これはイタリアのフィレンツェを中心とするトスカナ州プラトーのテキスタイルメーカーが、「メイド・イン・トスカニー」ブランドを世界に広めようと、未来のデザイナー育成を目的にスタートさせたプロジェクトで、世界的に著名な10か所のファッションやデザインスクールの学生たち19名が、参加企業16社の生地を使ってデザイン制作した作品が38点、モーダイン・エリアに展示されました。 日本からは文化服装学院の村田章さんと山﨑陽子さんの二人が参加し表彰を受けました。
二人は3年生だった昨年、デザイン画で申し込み、今年3月にワークショップに招待され、糸や織物づくりを学び、ブラトーのメーカー数社の工場を訪問して生地選びをしたそうです。選んだ生地は「タッチ・ザ・ファブリック=布地に触れる」というように、思い通りに加工して、服に仕立てました。
写真右は、村田さんの作品で「紙に滲むインクの染み」をテーマに、ニードルパンチを駆使したスーツ。
写真左は、山﨑さんの作品で「質感のあるものから質を感じさせないものへ」をテーマに、糸を引き抜く、解すなどした布地を組み合わせてつくったレイヤードスタイル。
なお最優秀賞を受賞したのは、中国・北京のLIU RUIさんのメンズ作品でした。
このアワードは始まったばかりで、日本ではほとんど知られていません。山﨑さんは「この賞は特典が大きいですし、もっと多くの学生に応募してほしい。」と話していました。
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