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2012年8月21日 (火)

「T.T.T.東京・テキスタイル・トゥギャザー」がキックオフ

 国内外の市場に向けて、魅力的なファッションを提案するため、テキスタイルメーカーとデザイナーのコラボレーションを推進していこうというイベント、「T.T.T.東京・テキスタイル・トゥギャザー」が、昨日、東京・ふくい南青山291で開催されました。
 
 これは、テキスタイルメーカーとデザイナーがお互いに必要とし合っているにも関わらず、両者の距離が縮まらない現状を打開しようと、シナジープランニング代表取締役の坂口昌章さんがコーディネーターとなって行われたイベントです。かつてこうした活動は、政府管轄の中小企業基盤整備機構からの補助金で実施されたものですが、補助金打ち切りとともに途絶えていました。坂口さんらは、こうした取り組みを今回初めて民間レベルで、スタートさせたのです。 
 
 イベントの第一部はシンポジウムで、「テキスタイル&デザイナーコラボによる世界進出、キックオフ!」をテーマに、坂口さんから二つの問題が提起されました。一つは、日本のテキスタイルは高価格なので、中国市場参入を狙うメーカーが多いが、単純に生地だけを持って行ってもビジネスにはならない。生地とともに高付加価値の製品提案も求められていて、テキスタイルとデザイナーがチームになって、海外市場に向けてプレゼンテーションすることが有効なのに、そうした体制ができていないこと。二つ目は、日本国内のテキスタイルメーカーは受注生産が主体なので、生産ロットが大きく、大御所のデザイナー以外の普通のデザイナー、とくに最近多くなっている若手の独立系デザイナーの注文に対応するのが困難であること。
 これを受けて、パネリストとしてケイテー・テクシーノの荒井竜哉さん、元ハイファッション・オンライン チーフ・エディターの西谷真理子さん、mixsense のMikioさん、ハトラのデザイナー長見佳祐さん、パリ在住のデザイナー豊嶋さんが、各々ご意見を述べられました。「日本はテキスタイルの技術に優れ、生地だけ見れば最高水準だが、プレゼンテーションが下手なため、イメージが損なわれていることが多々あり、そこにデザイナーの役割があるのではないか」、「ヨーロッパではテキスタイルから縫製まで一貫した体制がとれているので、デザイナーは仕事がしやすいが、日本は分業なので難しい」など、いろいろ面白いお話が出ていました。
 
 第二部は、会場に展示されたハイテク合繊を中心にした素材やデザイナーによる作品を鑑賞しながらのネットワーキングパーティ。
 私はここで失礼してしまいましたが、第二弾に向けてキックオフ! この新しい試みに期待しています。
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 写真はMikioさんデザインのシュールなデジタルプリントによるドレスです。

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