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2012年8月10日 (金)

ヨーロッパから里帰りした古伊万里

 佐賀県立九州陶磁文化館を訪れて、思わず目を瞠ってしまったのが、煌びやかな蒲原コレクション(有田出身の蒲原権氏が蒐集し寄贈されたもの)。Cimg77051 
 これらの華麗な磁器は、17世紀から18世紀にヨーロッパの王侯貴族に愛用されて、今永遠?の里帰りをしている有田焼です。これらを有田焼ではなく伊万里焼とか古伊万里と呼んでいるのは、有田町に近い伊万里港から長崎出島を経由して輸出されたからといいます。
 当時ヨーロッパではシノワズリー(中国趣味)が流行していましたが、この中には少なからずジャポネズリー(日本趣味)も見られるのです。とくに中国が清国に征服されて混乱が続いていた時代には、日本から大量の有田焼が海を渡り、ドイツのマイセン焼やオランダのデルフト焼などに影響を与えたといわれています。

 同館館長の鈴田由紀夫氏(染色工芸家鈴田滋人のお兄様)のご案内で、有田焼とヨーロッパが深くつながっていたことを実感しました。様々な食器類からシャンデリアまで、調味料セットの中にはお醤油注しまで揃っていました。
 
 写真はヒゲ皿(同館所蔵柴田コレクション)です。1_2 下部を半円状に切りとり、上部に穴が二つ開いているお皿で、ヨーロッパでヒゲを剃る時に用いられたものだそうです。
 
 佐賀という地に来て、西洋の香りをこれほど強く感じることになるとは、思ってもみませんでした!
 

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