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2012年8月

2012年8月31日 (金)

蔵方コレクション「梅ちゃん先生時代の診察室」

 今、NHKの朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」の時代の診察室を再現した特別展が、東京・大田区の昭和のくらし博物館で開催されています。展示品は、医学史の研究者で開業医の蔵方宏昌先生のコレクションです。
 先生は服飾文化学会理事で、私も夏期セミナーで何度かご一緒し、骨董品店を訪ねたりしました。蒐集し始めたきっかけは、医学史の研究からで、「どうしても実物が見たくなった」のだそうです。お蔵が建つほどコレクションをしていることは知っていましたが、「収蔵のために60坪の家を一軒購入された」といいますから驚きます。
 今回は、昭和30年代のお医者さんの机に白衣や聴診器、注射器、血圧計などの器具、人体模型、医学書や紙芝居、衛生用品のポスターなど、先生と同様に医師だったお兄様の遺品も展示されていて、昔はこんな風だったと、懐かしい気持ちになりました。かつてはあったのに、今はもう失ってしまったものに触れてみることも、これからの暮らしを考えるヒントになると思いました。                                            
  Cimg79541_4 写真は、蔵方先生と会場で待ち合わせ、展示室内で撮らせていただいた一枚。後方の人体模型は紙製で、今はもう珍しいものといいます。

 この特別展は9/30までですが、蔵方コレクションは、毎年群馬県医師会の地域医療館で展示されていて、今秋からは群馬の安中藩出身新島襄をテーマに幕末から明治にかけての医療展で見られるとのことです。来年から新島襄夫人をヒロインにしたNHK大河ドラマ「八重の桜」が始まることもあり期待されています。

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2012年8月30日 (木)

「カラダにやさしいポロシャツ」

 ポロシャツが現在のスタイルで登場してくるのは、1933年フランスのラコステが発売したニットシャツからといわれています。デザインしたのは元テニスプレイヤーのルネ・ラコステで、テニスシャツと呼ばれていたのですが、その後ポロ競技用に使用されるようになって、ポロシャツの呼称が一般化しました。ゴルフはポロから発展したスポーツですので、今ではゴルフウェアというと、ポロシャツが着用され、ゴルフ好きのお父さんたちにお馴染みのシャツとなっています。
 近年、省エネということもあり、「クールビズ」の合言葉とともに突如ポロシャツが浮上。昨夏からは電力不足問題もあってクールビスが「スーパークールビス」に変更されて、ポロシャツどころかTシャツやアロハシャツ、ジーンズ、靴はスニーカーもOKとなりました。とはいえさすがにTシャツには抵抗があるようで、ビジネスマンが選んだのは今夏も襟の付いたポロシャツが圧倒的多数でした。
 今、パラリンピックも開幕し、選手たちのユニフォーム姿を見る機会が多くなりました。ファッションとしてスポーツウェアへの関心も高まる中、その定番中の定番、ポロシャツが注目されています。ポロシャツは老若男女を問わず誰にでも似合う服。だからこそ、最上の着やすさが求められます。
 着脱のしやすさ・動きやすさを追求し、さらにファッション性も高いポロシャツの開発は、長年にわたる業界のテーマでしたが、このほどユニバーサルファッション商品研究会は「カラダにやさしいポロシャツ」を制作し、ついにこの課題を実現させました。セットインタイプとラグランタイプの2種類があり、「アームホールドーム」という袖ぐりの機能性を重視したデザインになっています。私も特別にセットインタイプを着てみました。袖下から裾にマチ布が入っているので、腕を曲げた状態でも肘から袖通しできます。これなら50肩などで腕が動かしにくくなっても大丈夫です。ラグランタイプは見頃と袖を離したことで、腕の上げ下げをより容易にしたといいます。また前開きの開口部も大きいので、頭がスムーズに通るよう工夫されています。
 ポロシャツの基本素材、鹿の子編ニット地が使われていて、綿98/ポリウレタン2の混率なので、着心地がよく伸縮性は抜群。M、Lの2サイズ、カラーは白、黒、赤、白×黒の4色展開で、価格は税込み7,350円。
 ブランド名はミグMIGU(Make It Gentle Univwesalの頭文字の略)で、この10月から一新されるユニバーサルファッション協会のホームページで販売されることになっています。乞、ご期待!  Photo

 写真左はセットインタイプを着用しているところ、右はラグランタイプです。

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2012年8月29日 (水)

来春夏カジュアル向けテキスタイル提案に活況

 今日から31日まで、東京・渋谷で2013春夏カジュアルテキスタイル合同展が開催されています。これはカジュアルテキスタイルを中心に提案する10社が一堂に会した展示会で、今期で8回目。
 全体を統括する柴屋㈱東京営業所営業課課長の川名一貴さんのお話しによると、「前回約1,000人の来場者があり、今期も同様でしょう。SPAカジュアルが中心で、メンズだけでなくレディスアパレルも多数来ています。トレンドとしては、綿/麻(リネン)混が多く、明るい色調。またとくに節電事情もあってメンズのショートパンツ向け素材が人気。チノパンは一段落といったところです。」
 注目素材をいくつかピックアップしてみました。(写真:クリックで拡大)
○プリント
・メンズのショートパンツ用に、大柄のリゾート風プリントが好評。
 Cimg79121


柴屋㈱の「ヴィンテージアロハ」プリント 。

 Cimg79371


㈱コッカのプリベラのプリント。

・ブラウスやワンピース用に、㈱コッカのソフトな綿のレトロ感覚の小花プリントCimg79381_2
 
 

 またメンズにも水玉や散らし柄などプリントが好調とのこと。 

○先染め
・ストライプは縦縞に限らず横縞も関心大。
 ㈱カゲヤマの新商品は、Cimg79231_2メンズのショートパンツ向け横段ボーダーのサッカー。シキボウのバルキーなエコ綿、アリゾナ綿キャニオンG使い。 

○デニム
Cimg79271_4㈱ショーワでは、シャツやドレス向けの細番手糸使いのロープ染色「奇跡の藍染」シリーズや、「Cimg79301_3反応染同系脱落デニム」、つまり従来の反応染料染めでは、色を落とすと色合いが変化してしまいますが、特殊な配合方法で染めることにより、同じ色系で色落ちさせることができるという、パステルカラーデニムのシリーズが人気。
 また来秋冬向けの新作として、裏起毛スーパーストレッチデニムも発表。
・コスモテキスタイル㈱では、ショートパンツ向けソフトな明るいカラーのシャンプレーバックツイルが好評とのことでした。

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2012年8月28日 (火)

「女子」と「女性」の使い分け

 「女子」という言葉を、大人の女性も普通に使うようになりました。既婚で子持ちでも「女子」と言ったりしています。本来「女子」は学校やスポーツの場で使われてきた言葉だったはずですが、今ではそのようなことには関係なく、こう呼んで違和感がありません。
 ところがある会合で「女性力の活かし方」というキャッチフレーズが出て、これは「女子力」の方がいいのではと、話題になりました。担当者は「女子」はオバサンのグループも使っていて、あり過ぎですし、仕事という公的な場面での話ですから、「女性力」に決めたとのことでした。確かにこの場合、「女性」を使うべきと得心し、担当者に感心しました。
 「女子」には「かわいい」、「若くて活発」というイメージがあり、「女性」というと「大人っぽい」、「オフィシャル」な印象があります。ちなみに「女」というと、性を強調する強い感じがします。
 英語で言えば、「女子」は「ガール」、「女性」は「ウーマン」です。英語で成人した女性のことを「ガール」とは言いませんから、女の人なら誰でも「女子」と言ってしまう日本は、やはり独特な世界観を持っているのでしょう。しかしそれでも場面に応じて上手に使い分けをしているのですから、日本は、それだけ表現力が豊かな社会です。
 一つの事象に様々な言い方があり、時代に応じて変わっていく言葉を、どこでどう表現するのが正しいのか、日本語の使い方は本当に奥深いと、改めて感じ入りました。

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2012年8月27日 (月)

2013春夏ファッションはカラー満開

このところファッション業界のイベントはますます時期を早めて行う傾向で、2013春夏向けパリのプレタポルテ見本市「WHO’S NEXT」は、これまでよりも2か月以上も早く6月末から7月初めに開催されました。

この見本市の情報をフランスの業界紙「JOURNAL DU TEXTILE 8/23付け」の報告をもとにまとめてみましょう。

「今回スケジュールを早めたことで、昨年9月展比の来場者数は4%減となったが、外国人客が16.3%増と大幅に増え、とくに日本人バイヤーは88.6%も増加した。

リードしたのはカラーで、来春夏のマストカラーはコーラル。またクラインブルーやフィールド・グリーン、ターコイズ、アニス、レッド、イエローといったブライトカラーも引き合いが多い。ベーシックカラーでは、黒よりもマリンブルー、白よりもバニラに勢いがある。

素材は、軽いフリュイドなコットンのボイルやリネン、シルクで、伸縮性のある心地良いものが選ばれている。ゆるやかなトップで、きちんとしたフォルムをキープするシルエットが中心。

アイテムでは、ドレスが主役。様々な丈でみられるが、とくに多いのはひざ丈のもの。パンツは5ポケットのタイトフィットでカラフルな色使いのものが出ている。またちょっとした例外としてフリュイドなワイドパンツも。コウモリ袖のニットなどとの組み合わせ。軽く羽織る感覚のジャケットも復活している。

柄は、花柄よりもジオメトリック柄のプリントが人気。ヴィンテージ調の印象派風や手工芸風も。2~3色配色のニットやツインセットも売れ筋。」       

このような見本市は、デザイナーの力量を見せるパリコレと異なり、着やすい服が多く、ビジネス上、非常に重要になっています。ある意味、トレンドの指針ともなっているプレコレクション、いつも注意してみていたいと思います。

 

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2012年8月26日 (日)

心温まるアフリカン・ビーズ

小さな玉を一つ一つつないでつくったビーズ細工は、見た目も楽しく、手触りもコロコロした凹凸があって、心が和みます。

Cimg79091 その故郷はアフリカでした。今、アフリカのビーズ細工を紹介する展覧会「ビーズ・イン・アフリカ」が、神奈川県立近代美術館葉山で開催されています。

今から約1万年前にダチョウの卵の殻でつくられた世界最古のビーズから、動物の牙や植物の種や茎、インド産といわれるタカラ貝など自然素材のもの、ボヘミアやベネツィアとの交易でもたらされたガラスビーズなど人工物まで、様々な素材を使った仮面や帽子、動物や人の形、装飾品などが展示されていて、儀式や呪術などにも使用されたこれらの造形物からは、人々の祈りが伝わってくるようでした。

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 ところでファッションデザイナーは、デザインのヒントを世界各国の民族衣装に求めることが多いのですが、アフリカはまさにその宝庫になっています。今春夏もアフリカをテーマにしたブランドがいくつかあり、写真はその一つ、バーバリーです。この存在感のある襟ぐりのアフリカン・ビーズ刺繍は印象的でした。

今、ファッションデザインでは手の温もりを感じさせる手仕事の味わいをプラスすることが重要視されています。アフリカン・ビーズに、ほっこりと、心温まる魅力を見つけてみてはいかがでしょう。

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2012年8月25日 (土)

秋へ水玉も深みを増して

 水玉模様は、いつも人気の定番柄。古代エジプトでナイル川の水の泡をヒントに誕生したと言われていますから、歴史的にも大変古い。

それが今夏、一大ブームを巻き起こしました。 ルイ・ヴィトンと芸術家草間彌生のコラボコレクションが、ニューヨークを皮切りに、東京など世界各国の都市に出現したのです。Cimg75491_2
 写真は、この7月のルイ・ヴィトン表参道本店のショーウインド―です。草間彌生の等身大の人形が立っていました。ドレスからバッグ、靴など、すべてがこの生命力を感じさせる水玉づくしでした。

この水玉模様は、今秋冬も引き続き関心を集めそうです。ただしより深みを増した感じに変化しているようです。
 Cimg78852jpg_3 秋一番のウインドーに見る水玉は、プリントよりも奥行きのあるジャカードが目立ちますし、プリントは、上品な小柄のものが多くなっています。Cimg78982_2 また透ける素材の裏面にプリントをのせ、表面にぼんやりと水玉を浮かび上がらせるといった表現も控えめでエレガントです。
 色使いは黒地に白など、全体に落ち着いた感覚になっているので、どなたにも着こなしやすいでしょう。

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2012年8月24日 (金)

レーピン展「ブロガー・スペシャルナイト」

 渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催されている「国立トレチャコフ美術館所蔵 レーピン展」で先日「ブロガー・スペシャルナイト」があり、座談会「レーピンの魅力を語る」に参加しました。
 イリヤ・レーピンという写実主義のロシアの画家については、「ヴォルガの船曳き」の絵が高校生の世界史の教科書に載っていたのを思い出したくらい。ましてやこの絵がレーピンの出世作だったなんてことも、ほとんど知りませんでしたから、座談会は大変新鮮で刺激的でした。Cimg78491
 登壇者は美術史家の山下裕二さんとレーピン研究家の籾山昌夫さん、司会はTakこと中村剛士さん。バックミュージックにムソルグスキーの「展覧会の絵」が静かに流れる中、レーピンの傑作「ムソルグスキー」の肖像画を横目に見ながら、1時間のトークはあっという間に過ぎて時間切れ。もっと聞いていたかったです。
 
 興味深い会話の中で、とくに印象に残った部分をまとめてみました。
<山下>レーピンはロシアでは知らない人はいないといわれるほど有名な、国宝級の画家なのに、なぜ日本ではあまり知られていないのでしょう。
<籾山>日本では20世紀以降のロシアン・アヴァンギャルドの作品を見る機会はよくありますが、19世紀ロシアのものは大変少なくて、現在もレーピンの絵は横浜美術館に1点あるのみです。今回の展覧会は本邦初の個展といっていいでしょう。とはいえ大正時代には、トルストイのブームがあって、トルストイの肖像画を多数残しているレーピンは一般にかなり知られた画家だったのです。
 しかし戦後の東西冷戦で、レーピンの絵画作品はソビエト連邦の社会主義のプロパガンダの材料に使われました。
 Cimg78931 左の写真は1950年にソ連でつくられた宣伝ポスターで、右上の画中画はレーピンの「ヴォルガの船曳き」です。レーニンに似たお年寄りが少年に、かつてはこのような苦しい労働を強いられた時代があったことを諭している情景で、レーピンは虐げられた人々を告発する画家にまつりあげられてしまったのです。実際には皇帝や貴族のそば近くに仕えた画家であったにも関わらず、です。
 冷戦に翻弄されたレーピンは、西欧では歪んだ存在として埋没していました。文学ではトルストイやドストエフスキー、音楽ではチャイコフスキーやムルグスキーというように、著名人が輩出していますが、それは美術の世界でも同様で、レーピンのような優れた芸術家がいたのです。しかし美術は、文学や音楽のようにコピーできず、再現が不可能です。レーピンの作品が国外に流通することはほとんどありませんでした。
<山下>レーピンは天才的画力の持ち主。絵がメチャクチャ上手い。構想の練り方や労力のかけ方がすばらしく、絵にドラマを感じます。
B8c3cdc8a39b11501825362048ea40c5_3 <籾山> チラシに採用された「休息―妻ヴェーラ・レーピナの肖像」は、レーピン夫人が眠っている様子が描かれています。しかしX線調査で、当初目は開いていて、後で変更したことがわかり、腕に巻いているのは喪章とみられることから、これは悲しみにくれる妻の姿を映したものと推察されます。事実この後、二人は離婚しています。 
<山下>チラシに、マツコ・デラックスみたいな「皇女ソフィア」を使ったらコワイですね。ピアニスト「ゾフィー・メンターの肖像」は、この画家には珍しく腕が厚塗りされています。上から目線なのがいいですし、「ヒルデンバンド男爵夫人」のような高飛車な感じの女性の絵も好きです。
Cimg78611 <中村>「思いがけなく」の絵で、家の中に突然入ってきた男を迎える家族の驚きの表情が秀逸。6人が描かれていますが、もう一人、心霊写真のように、女の子の上の壁に影のように人が見えるのですが--。
<籾山>「少女アダ」の鉛筆画がいい。鉛筆をぼかした明暗の技に画家の力量を感じます。

 迫力のある絵を見て、私も大感動! 本当に行ってよかったと思った展覧会でした。10月8日まで開催されています。

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2012年8月23日 (木)

「白雪姫と鏡の女王」衣装展

 この1月、アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞するなど数々の栄誉に輝いたアートディレクターでデザイナーの石岡瑛子氏が死去されたとのニュースが流れ、本当に惜しい方が亡くなられたと思っていましたら、同氏が手がけた最後の衣装が、今月から一般公開されるというので、見に行ってきました。
 衣装はこの9月からロードショーが始まる映画「白雪姫と鏡の女王」で着用された全6点で、今その内の2点がスワロフスキー銀座で展示されています。いずれも鏡の女王役でジュリア・ロバーツが着たドレスで、スワロフスキーのクリスタルをふんだんにちりばめた豪華なウエディングドレスと舞踏会服。Cimg78961
 また新宿IENA SLOBEでは、主演の白雪姫を演じたリリー・コリンズが身に着けた目のさめるように美しいブルーのドレスを披露していました。Cimg78881 展示の方は終了しましたが、同ショップでは白雪姫をイメージさせるドレスを用意していて、9月14日の映画公開に合わせて発売をスタートさせるとのことです。
 石岡氏の遺作は、9月8日からラ・グラン・アクアガール青山のほか、全国各地で展開されます。映画の世界を体感できる絶好のチャンス、お見逃しなく。

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2012年8月22日 (水)

この秋はチェックもシックな英国調で

 ファッションはもう秋。初秋に目に付くのがチェックです。チェックは一年中いつでも好まれる柄ですが、とくに英国らしいシックなイメージのものが多くなっています。Cimg78871         

 Cimg78901_2 小柄のものから変わりタータン、アーガイルチェック風---、上品なベージュやパープル、ブルー、グリーンなどのハーモニーで、着こなしはカジュアルに、シャツなら羽織るような感じで組み合わせたり、無造作に腰に巻いたりしても楽しいと思います。店頭にはそんなコーディネートがたくさん出ていました。

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2012年8月21日 (火)

「T.T.T.東京・テキスタイル・トゥギャザー」がキックオフ

 国内外の市場に向けて、魅力的なファッションを提案するため、テキスタイルメーカーとデザイナーのコラボレーションを推進していこうというイベント、「T.T.T.東京・テキスタイル・トゥギャザー」が、昨日、東京・ふくい南青山291で開催されました。
 
 これは、テキスタイルメーカーとデザイナーがお互いに必要とし合っているにも関わらず、両者の距離が縮まらない現状を打開しようと、シナジープランニング代表取締役の坂口昌章さんがコーディネーターとなって行われたイベントです。かつてこうした活動は、政府管轄の中小企業基盤整備機構からの補助金で実施されたものですが、補助金打ち切りとともに途絶えていました。坂口さんらは、こうした取り組みを今回初めて民間レベルで、スタートさせたのです。 
 
 イベントの第一部はシンポジウムで、「テキスタイル&デザイナーコラボによる世界進出、キックオフ!」をテーマに、坂口さんから二つの問題が提起されました。一つは、日本のテキスタイルは高価格なので、中国市場参入を狙うメーカーが多いが、単純に生地だけを持って行ってもビジネスにはならない。生地とともに高付加価値の製品提案も求められていて、テキスタイルとデザイナーがチームになって、海外市場に向けてプレゼンテーションすることが有効なのに、そうした体制ができていないこと。二つ目は、日本国内のテキスタイルメーカーは受注生産が主体なので、生産ロットが大きく、大御所のデザイナー以外の普通のデザイナー、とくに最近多くなっている若手の独立系デザイナーの注文に対応するのが困難であること。
 これを受けて、パネリストとしてケイテー・テクシーノの荒井竜哉さん、元ハイファッション・オンライン チーフ・エディターの西谷真理子さん、mixsense のMikioさん、ハトラのデザイナー長見佳祐さん、パリ在住のデザイナー豊嶋さんが、各々ご意見を述べられました。「日本はテキスタイルの技術に優れ、生地だけ見れば最高水準だが、プレゼンテーションが下手なため、イメージが損なわれていることが多々あり、そこにデザイナーの役割があるのではないか」、「ヨーロッパではテキスタイルから縫製まで一貫した体制がとれているので、デザイナーは仕事がしやすいが、日本は分業なので難しい」など、いろいろ面白いお話が出ていました。
 
 第二部は、会場に展示されたハイテク合繊を中心にした素材やデザイナーによる作品を鑑賞しながらのネットワーキングパーティ。
 私はここで失礼してしまいましたが、第二弾に向けてキックオフ! この新しい試みに期待しています。
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 写真はMikioさんデザインのシュールなデジタルプリントによるドレスです。

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2012年8月20日 (月)

カフェで自由にものづくり

 「自分らしくありたい」から「自分だけのオリジナルが欲しい」、だから「自分で手作りしたい!」 こうした動きが、とくに若者たちの間で広がっています。
 今年3月にオープンした渋谷の道玄坂上にある「ファブカフェFabcafe」には、そんな若者たちが、いつも次々に集まってきます。
 

 ここではコーヒーを飲みながらリラックスした雰囲気で、お気に入りのステッカーやアクセサリーを手作りすることができます。でも手作りといっても、今時の若者らしくパソコンによるデジタル工作です。Cimg78091_3
 まずパソコンで自由にカタチをデザインし、アクリル板など好きなマテリアルを選びます。次にそのデータを、設置されているデジタル工作機械に入力すると、レーザーカッターがカタチをマテリアルから切り抜いて、できあがりです。

 切り抜いた小さな星を見せてもらいました。Cimg78111
 

 作業する若者たちは本当にワクワク楽しそう。量産やマーケットの理論に制約されないで、純粋にものをつくりたいという、そんな気持ちが伝わってくるカフェです。

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2012年8月19日 (日)

「アール・デコ 光のエレガンス」展

 アール・デコ様式の照明器具によって演出される光をテーマにした「アール・デコ 光のエレガンス」が、パナソニック汐留ミュージアムで開催されています。「アール・デコ」と「光」は今、ファッショントレンドを語る上でキーワードでもあり、ぜひ見たいと思っていた展覧会でした。 
 
 まず目に飛び込んできたのは、カラフルなパフュームランプです。電球の熱で窪みに置いた練り香水の香りが漂うのを楽しむランプで、「パート・ド・ヴェール」という鮮やかな色のついたガラスでつくられています。このガラスは19世紀末に量産が可能になり、アール・デコの一つ前のアール・ヌーヴォー様式で既に使われていたものです。両者の違いは、後者が曲線を多用し非対称なのに対し、前者は直線的で対称的。確かに花や動物など同じ自然を題材にしていても、アール・デコのものは規則正しい配置になっていることが、このランプを見るとわかります。
 Cimg78061_3 
 写真のポスターに掲載されているルネ・ラリックの常夜灯に見る鳥のインコも、実は左右対称形でした。ラリックといえば、アール・ヌーヴォー様式のガラス工芸家として知られていますが、1920年代になると時流に沿ってアール・デコ様式の一翼を担うようになっていったのです。
 


 
 次に私が興味を惹かれたのが、シックなサロンを再現した空間でした。下の写真は、学芸員の方に撮っていただいたものです。

Cimg78011  往時、パリでオートクチュールのメゾンを開業したジャンヌ・ランバンは、このようなアール・デコの室内装飾に囲まれて過ごしていたそうです。ドーム型の天井灯に、ローゼンタールの「女性像付フロアランプ」や国立セーヴル製陶所「鉢形照明器具」が置かれています。
 陶器は光を通さないけれど、磁器は透過性があり、薄ければ薄いほど光を通すので、厚みを変化させることによって光の強弱がつけられます。こうした微妙に変わる光をデザインした磁器ランプも数点展示されていました。照明はもちろんパナソニックの美光色LEDです。
 またこのサロンの壁を飾っているのは、漆芸のパネルです。日本の漆の技法で第一人者となったフランス人金工家ジャン・デュナンの作品で、漆に金属の錆びた色を組ませるなど、日本人では考えつかないような手法を取り入れています。大変興味深いアーティストと、思いを新たにしました。

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2012年8月18日 (土)

渋谷に鎌倉の夏を感じるショップ

  鎌倉の爽やかな潮風を感じさせる商品を並べたショップが、渋谷パルコ・パート1に出ています。これは渋谷パルコの「once a month(ワンスアマンス)」のセレクトで、9月9日まで期間限定で販売され、「散歩日和」をテーマに鎌倉のライフスタイルを提案しています。

Cimg78341  
 目に付いたのは、マーガレット・ハウエルの元デザイナー並河聖子さんが手がける「etre pieds nus(エートル・ピエ・ニュ)」のシャツやTシャツ。綿や麻なので着心地よさそう。Cimg78361 また私も大好きな鎌倉小町通りのカフェ「cafe vivement dimanche(カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ)」のコーヒー豆や由比ケ浜のデリカテッセン「LONG TRACK FOODS(ロング・トラック・フーズ)」もよく売れているとのことでした。

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2012年8月17日 (金)

世界のタオルブランドとなった今治タオル

 最近ニューヨークから帰ってきた友達が、買ってきたタオルを見せてくれました。それは全部日本製で、「いいタオルと思ったのはみんな今治ブランドだった」と言っていました。
 今や、世界のタオルブランドとなった今治タオルですが、ここに至るまでの道のりはなかなか険しいものがあったと思います。
 
 元来、肌触りがよくて吸水性に富み、世界最高レベルの品質と謳われる日本のタオルです。しかしそのタオル業界は、バブル経済崩壊後の1990年代以降、産業の空洞化に見舞われ、産地は衰退の一途をたどっていました。こうした中で、今から6年前に、経済産業省の地域産業活性化のためのJAPANブランド育成支援事業としてスタートしたのが、「今治タオルプロジェクト」でした。今治タオルのブランド構築に向けた取り組みが始められ、ブランディングプロジェクト・クリエイティブディレクターに佐藤可士和さんが就任されました。
 このほど、この佐藤可士和さんの「グローバルブランド戦略」と題した講演(Hitachi innovation forum 2012)を聴く機会があり、今治タオルについて次のように話されていましたのでご紹介します。
 
 可士和さんは、タオルを使ってみて、本当に気持ちがよかったので、その良さをきちんと伝えることがもっとも重要だと考えたといいます。中国やアジアから入ってくる安価なタオルに打克つにはクオリティしかありません。そこで素材本来の質感のよさを見せるために、あえてデザインを施さない白いタオルをキーアイテムに定め、当時輸入ギョーザ問題などで不安が募る世相に、純白のタオルで安心・安全・高品質を訴求したのです。
 従来、今治タオルは贈答用が中心で、プリントのような柄物こそ高級品とみなされていました。白といえば粗品という扱いでしたから、これにはかなり抵抗があったそうですが、白いタオルの打ち出しは大成功でした。
 ブランドが発足して1年目に、新宿・伊勢丹本店にアンテナショップを立ち上げ、次いでフィンランドのハビターレ展やイタリアのマチェフ展に出展し、世界へ進出します。
 同時に、タオル選びのアドバイザーを育成する「タオルソムリエ」制度や、匠の技を教育する熟練した職人に「タオルマイスター」の称号を与えるなど、産地でのものづくりの環境を整備。知名度が上がるとともに、生産量もうなぎ上りに回復して、今年6月に東京・南青山に今治タオルのコンセプトショップをオープンさせました。一時は対応しきれないくらい、客が入ったそうです。
 
 写真は南青山店の店内です。正面の棚には真っ白なタオルがずらりと並べられています。

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 コンセプトをきちんと決めて、良いものを信じてコミュニケーションをはかればうまくいく、世界戦略も夢ではないという、今治タオルのブランド構築はそうした好例の一つといえるでしょう。

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2012年8月16日 (木)

鯉が竜になる!

 ロンドン・オリンピックが終わって、帰国した選手たちをテレビで見ながら、九州陶磁文化館で見た、鯉が竜になるところを描いた置物を思い出しました。

 登竜門という言葉は、中国に竜門という急流があって、そこを登った鯉は竜に化けるという故事から生まれたといいますが、選手たちはそんな困難な関門を突破してここまでやってきたのです。その頑張りに日本中が勇気づけられました。

同館では、「夏休みやきもの展」が開催されていて、魚や貝、海藻など水族館を思わせるような水の中の生き物を題材にした陶磁器を展示していたのですが、この置物は、展示場の真正面に置かれて一番目立っていました。

写真は館長の鈴田由紀夫さんが送ってくださったものです。辰年の今年、私もこれを見て、パワーをいただきました。

Img_6647 

 
 白磁昇鯉置物 明治 作者不詳

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2012年8月15日 (水)

「ファッション・ショーの舞台裏:ヘアメイクの視点から」

 ファッション・ショーを見ることはあってもその楽屋をのぞく機会はなかなかありません。このほど、そうしたショーの舞台裏をヘアメイクの視点から語るという、大変興味深い講演会が、「Future Beauty 日本ファッションの未来性」展の関連イベントとして開催されました。
 講師は資生堂ビューティトップスペシャリストの岡元美也子さんと計良宏文さんで、コーディネーターはモデルでビューティジャーナリストのSAKURAさん。
 まずは、資生堂主催により1977年に初めて日本で行われたパリコレ「6人のパリ」の話から始まり、当時人気モデルだった山口小夜子さんは、すれ違う時には必ず背筋を伸ばして背を高く見せたというエピソードなどを紹介。
 
 ヘアメイクの歴史について、ファッションを絡めながらのトークがありました。
・1950年代―オードリー・ヘップバーンに代表される映画女優風に、とくに赤いリップが人気。
・1960年代―太めの眉、大きい目で未来風に。ツケマし、白眼を大きく見せるため、縁に白を入れることも。
・1970年代―バサッとしたボリュームをつけたヒッピー風ヘア。カラフルなアイシャドーが登場し多色使いのメイクに。細く薄い眉でけだるいムードを演出。
・1980年代―強い眉、メンズっぽいヘアのパワー・ウーマン。
・1990年代―ボディコンの女性らしい曲線的ラインが戻り、アーチ型の細い眉、グレーの目元、ベージュの口紅で、作り込んだナチュラルメイクへ。
・そして現在はナチュラルメイクが主流。ポイントはメイクしていないように見せることで、素肌のように見えるファウンデーションや描いているのに描いていないように見せる眉、健康な素の唇の色の口紅など。ヘアはざっくりとまとめた無造作な感じのナチュラルヘアに。

 次に、デザイナーのアイディアをヘアメイクにいかに落とし込むかを、実例で披露していただきました。 
 たとえばNYコレクションで、ア・デタッシェの「日本」をテーマにしたショーのとき、外国人から見た日本の古典的イメージを出すため、髷を採り入れたヘアにしたことや、ミゲル・アドローヴァーのショーではアマゾン原住民風に見せようと、映画の特殊メイクを使って顔に棒を刺すメイクにしたことなど。
Cimg75912_2
 ミキオ・サカベのコレクションで、アニメキャラクターの依頼があってつくられたという発砲スチロール製フィギュア。
 



Cimg75871_8  リミ・フーのヘッドホン型ヘアアクセサリー。
 

 
 

 最後に実際のモデルを使った実演が行われ、写真下のように、今秋冬のTOGAのコレクションで見られたヘアメイクが再現されました。
 
Cimg75821_5  この秋は、男性的な強さのあるファッションが来ていることから、眉はしっかりとりりしく、口元は唇の中央上下に口紅をさすワインステイン(赤ワインを飲んだときのように内側からつける)、チークはなしで、シャープな雰囲気に。ヘアは風に吹かれて髪がほつれた感じを表現。
 

 
 華やかなファッション・ショーの舞台裏で、ヘアメーキャップアーティストたちが非常にアート性の高い仕事をされている、そのことに強い感銘を覚えました。

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2012年8月14日 (火)

日本初の磁器は白い陶石発見から

 有田への旅ではもう一つ、泉山磁石場へ連れて行っていただいたことも思い出です。
 今から400年前、日本で初めての磁器が有田でつくられましたが、なぜ有田だったのかというと、この地で磁器の原料となる白い陶石が発見されたからでした。

  Cimg77251_2 発見したのは、豊臣秀吉の朝鮮出兵で日本に渡来した朝鮮人陶工の一人、李参平(日本名 金ヶ江三兵衛)で、有田の陶祖といわれているそうです。それまでは土(粘土)が原料の陶器しかなかったので、石を粉末にして焼く白い清潔感のある磁器はさぞ画期的だったことでしょう。
 泉山磁石場の周囲の岩石は、実際鉄分が少ないらしく白くて、案外やわらかかったです。歴史を知ると、ますます焼物に興味がわいてきます。
 Cimg77201_3        今はもう掘られることのない磁石場遺跡

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2012年8月13日 (月)

銘品の陰に「秘窯の里」

 名磁が目白押しの有田町ですが、色鍋島という銘品の陰には「秘窯の里」の存在があったのです。それは江戸時代から明治4年まで続いた鍋島藩直営の窯、「藩窯」で、技法などの情報漏えいを防ぐための制度でした。鍋島焼は最上の献上品としてつくられ、一般に流通することはなかったのです。
 その藩窯は町から遠く離れた山間の大川内山に置かれ、厳しい統制下、職人たちが本焼きまでの工程を行ったといいます。「色鍋島と今右衛門」の小冊子には、「赤絵生地は大川内山の藩吏詰所で厳密な選品を終え、長持に収納され、藩吏の付添いの許に、有田赤絵町の今右衛門家に托送されました。そして御用赤絵屋の今右衛門家では斎戒沐浴して色絵付けし、鍋島藩の紋章入りの幔幕を張りめぐらし、高張り提灯を掲げ、藩吏の監督と警護の下で赤絵窯を焚き続けた」とあります。
 14代今右衛門さんに、写真の皿絵を見せていただき、最高の技術を保護するために、クローズすることもやむを得なかったのでは、と思いました。
 今、世界はグローバル化し、技術流出に悩む日本ですが、これも一つのヒントになるかもしれません。
 
Cimg77862jpg_2  皿絵は、江戸期の有田町。中心からやや右上に、四角い柵で囲われた大川内山の藩窯が描かれています。(今右衛門古陶磁美術館所蔵) クリックすると拡大します。

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2012年8月12日 (日)

香蘭社でステキな万華鏡を見つけた!

 香蘭社といえば、有田焼の皇室ご用達ブランド。その憧れの本店に行ってきました。

優雅な器がたくさん並べられている店内で、目に留まったのが有田焼の美しい万華鏡。のぞいてみるとキラキラ光る夢のような別世界が広がります。先端に360度自由に動くガラス玉が付いていて、その場の風景が思いがけない映像となって現れるので、本当に楽しい。ペンダント型の小型のものからスタンド式のアートなオブジェまで、デザインはいろいろ。

万華鏡は、近年医学的にも癒し効果の観点から注目されている大人の玩具です。同じグループの先生方も一緒にワイワイ、楽しみましたが、結局時間がなくて買えませんでした。残念!

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写真はルリ梟のペンダント万華鏡 12,600円

           (香蘭社カタログから)

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2012年8月11日 (土)

色鍋島の今右衛門窯を訪ねて

 佐賀といえば有田焼。有田焼は、日本のクールジャパンを代表するトップブランドです。
 中でも色鍋島は、江戸時代に鍋島藩によって秘密裡につくられた精巧無比な色絵磁器で、その色絵付けの工程を任されたのが、赤絵屋の中でもっとも技術の秀でた今泉今右衛門家でした。その技術は現代に伝えられ、昭和46年色鍋島今右衛門技術保存会として重要無形文化財保持団体の総合指定を受け、平成元年13代今右衛門は重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。現在は14代今右衛門さんがその後を継いでいらっしゃいます。
 まさに名門中の名門、今右衛門窯を、服飾文化学会夏期セミナーで訪れることができました。その上特別に工房も見学させていただきました。
 まずは色鍋島の特徴をスタッフの方のお話しからまとめてみましょう。
1. 色は上絵(赤絵)の赤、緑、黄の3色と下絵(染付)の青の計4色のみが用いられ、色数が絞られている為に、図案は写生そのものではなく文様化されています。限定された色合いが、より高い格調と新しい意匠を生み出しています。これは7~8色程度使う柿右衛門などとの大きな違いです。
2. 大名などへの献上品としてつくられましたから、桃や松竹梅といったおめでたい吉祥文様が用いられています。
3. 釉薬は、彩色の青色と同調させるため。少し青みのある白が使われます。
4. 色鍋島の代表的なものは、形状、文様とも格式を感じさせる木盃型の高台皿になっています。
5. 裏面や見えない部分にもこだわってつくられていて、表に合わせて裏にも模様がしっかりとつけられています。
6. “墨はじき”と呼ばれる白抜きの技法も特徴です。これはろうけつ染めによく似た技法で、主文様を引き立てるために背景の表現方法に多く使われています。

  次に14代今右衛門さんが古陶磁美術館を案内してくださいました。             Cimg77761_4 「ヨーロッパへ輸出された派手な古伊万里と違い、色鍋島には“墨はじき”のような優しい控えめな技法が用いられていて、細やかに行き届いた神経の遣い方がみられます。人が気付かないところに手間暇をかけていることが鍋島らしい品格に繋がっているのです。」と語られ、また、色鍋島が名品と謳われた理由として、①殿様の美意識の高さ、②優秀なデザイナーの存在、③優れた職人の技術を挙げられました。これは今の日本のものづくり全般に通じる言葉でもあります。     

 Cimg77481_3 14代の作品は、白の微妙な雰囲気の「雪花墨はじき」や周りの光を取り込む「プラチナ彩」など、実に斬新で現代的です。 「現代の新しいものをつくることが現代の伝統だ」とおっしゃっていたことも心に響きました。
 
 工房では、昔ながらの手仕事の現場や窯の様子を拝見させていただきました。

                    釉薬をかけているところ。Cimg77571

                       成型しているところ。Cimg77621

Cimg77721_4







                         
                          窯の正面です。

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2012年8月10日 (金)

ヨーロッパから里帰りした古伊万里

 佐賀県立九州陶磁文化館を訪れて、思わず目を瞠ってしまったのが、煌びやかな蒲原コレクション(有田出身の蒲原権氏が蒐集し寄贈されたもの)。Cimg77051 
 これらの華麗な磁器は、17世紀から18世紀にヨーロッパの王侯貴族に愛用されて、今永遠?の里帰りをしている有田焼です。これらを有田焼ではなく伊万里焼とか古伊万里と呼んでいるのは、有田町に近い伊万里港から長崎出島を経由して輸出されたからといいます。
 当時ヨーロッパではシノワズリー(中国趣味)が流行していましたが、この中には少なからずジャポネズリー(日本趣味)も見られるのです。とくに中国が清国に征服されて混乱が続いていた時代には、日本から大量の有田焼が海を渡り、ドイツのマイセン焼やオランダのデルフト焼などに影響を与えたといわれています。

 同館館長の鈴田由紀夫氏(染色工芸家鈴田滋人のお兄様)のご案内で、有田焼とヨーロッパが深くつながっていたことを実感しました。様々な食器類からシャンデリアまで、調味料セットの中にはお醤油注しまで揃っていました。
 
 写真はヒゲ皿(同館所蔵柴田コレクション)です。1_2 下部を半円状に切りとり、上部に穴が二つ開いているお皿で、ヨーロッパでヒゲを剃る時に用いられたものだそうです。
 
 佐賀という地に来て、西洋の香りをこれほど強く感じることになるとは、思ってもみませんでした!
 

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2012年8月 9日 (木)

「現代の鍋島更紗」木版摺更紗の美に感動!

 今回の服飾文化学会夏期セミナーのハイライトは、鍋島更紗とその伝統の技を生かした木版摺更紗を継承する染色工芸家鈴田滋人氏の工房訪問でした。インド発祥の木綿地の文様染め更紗に、いつも特別な関心を抱いている私としては、これはまたとない機会です。このセミナーを計画し実現していただいた実行委員長の川村学園女子大学荻原延元先生に心より感謝いたします。

 鈴田邸は、佐賀県鹿島市能古見の緑に囲まれたのどかな田園風景が広がる一角にありました。こうした自然のリズムが鈴田氏の創造の原動力になっているのでしょう。広いお屋敷の片隅には気品に満ちたきものの作品や貴重な更紗資料を展示する資料館があり、ここで鈴田氏のお話を伺いました。
 
 鍋島更紗は、江戸時代に佐賀鍋島藩の保護のもとに参勤交代の際の献上品としてつくられていました。ですから和更紗の中でもとくに格調高い上質のものです。ところが明治の廃藩により状況は一変、苦しい立場に追い込まれ、大正の初めに途絶えてしまいます。
 しかし幸運にも、昭和34年頃、ご尊父の故・鈴田照次氏が骨董品の中から鍋島更紗秘伝書と見本帳を発見しました。そしてその技法を解明して復元に注力され、その成果を木版摺更紗として発表し、鍋島更紗の匠の技を今日に蘇らせました。その特徴は木版による地型、上型の打ち出しと、型紙による捺染色摺りとの併用にあるといいます。
 
 鈴田滋人氏はお父様の遺されたこの木版摺の技法を受け継ぎながらも、これまでにない新しいデザインの更紗模様を創作しています。毎年、日本伝統工芸展に出品して、高い評価を受けている染色界の第一人者で、2008年には54歳の若さで木版摺更紗の無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。
 
 美しい絹地に染め上げられたオリジナルきものは、その多くが大胆な幾何学構成の柄で、今にも動き出しそうです。こうした視覚効果が感じられるのは、従来の更紗にはない余白が、きちんと計算された位置に置かれているからでしょう。文様も幾何学化されていてリズミカルです。柄は平面なのに立体的な奥行き感があり、かなり複雑そうに見えますが、使っている版木や色数は驚くほど少ないというのも驚きでした。非常にモダンで洗練された感覚で、これぞまさに「現代の鍋島更紗」と感銘しました。

 Cimg76791_3 写真は、昨年日本伝統工芸展に出品された典雅な「儚花樹(ほうかじゅ)」という作品。作品名にもこだわられています。

 


 

 


 工房では、制作の色摺りまでの工程を実演していただきました。

① スケッチ。題材は庭の植物で花や枝葉の自然な揺らぎをヒントに描く。
② デザイン。もっとも時間をかけるのはデザイン。イメージを考え、きものの柄に構成し、下図を作成する。
③ 木版作成。やわらかいので彫りやすい蝦夷つげの木に彫刻する。
④ 型紙作成。柿渋やニカワを浸み込ませた伊勢型紙を色摺り用の型紙に使って、色ごとに文様を分解して彫る。
⑤ 印付け。青花で印をつけ小さい穴を開ける。
⑥ 地型版打ち。 地型の木版に墨を付け、長い板に貼った布に体重をかけながら版を押す。写真は鈴田氏です。Cimg76841_2                                        ⑦ 色摺り。型紙に刷毛で色を挿しこむ。

 中でも版を打つ作業は、同じ強さで正確に、しかも数千回も打たねばならないといいます。本当に気が遠くなるような根気のいる仕事です。傍にはいつも優しい奥様が助手として控えていらっしゃいました。巨匠も奥様には頭が上がらない?と思ったりしました。

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2012年8月 8日 (水)

佐賀で鹿鳴館ドレスに出会う

 明治時代の華といえば鹿鳴館の舞踏服。その本物のドレスを佐賀の徴古館で見ることができました。実は今、服飾文化学会の夏期セミナーで佐賀に来ているのですが、最初の見学先が鍋島家博物館の徴古館でした。鍋島報效会理事・徴古館主任学芸員の藤口悦子さんの解説で、貴重な品々を見せていただいたのです。
 華やかなりし侯爵家時代をものがたる衣裳が数着保存されていて、写真は佐賀藩最後の藩主となった11代鍋島直大と栄子夫妻の仮装舞踏服。

Cimg76021
 ドレスを見て、栄子夫人のウエストの細さにびっくり。また徴古館報第5号によれば、直大は明治16年の鹿鳴館開設当初、ダンスができる数少ない日本人の一人で、幾度か大舞踏会を主催したといわれているそうです。
 これらのドレスの中に、小袖地で仕立てたバッスルドレスがあり、このドレスの修復に協力されたのが、元服飾文化学会会長石井とめ子先生の大妻女子大学被服意匠学研究室だったこともわかり、石井先生のすばらしい業績に頭が下がりました。
 それにしても鍋島家というのは、名家中の名家です。東京で著名な邸宅街である渋谷区松濤は江戸時代に鍋島家の下屋敷があったところですし、現在の首相官邸がある場所にはかって鍋島邸西洋館が建っていたといいます。東京のど真中、ごく身近な場所に鍋島家の足跡があったことにも驚きました。

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2012年8月 7日 (火)

「バーン=ジョーンズ―装飾と象徴」展

 この夏もっとも印象に残る美術展は、バーン=ジョーンズの展覧会でした。

エドワード・バーン=ジョーンズは、19世紀末の英国ラファエル前派の画家で、神話や聖書、物語などをモチーフにした夢のようなロマンティックな世界を描いています。当時は工業化が急速に進む社会で、こうしたおとぎ話のようなファンタジーにはあまり目が向けられていなかったようです。しかしバーン=ジョーンズは、そうした幻想的な物語に着想し、一見古典的とも思える画風で作品を次々に生み出していきました。そしてウィリアム・モリスのアーツ&クラフト運動に参加し、アールヌーボーといわれるヨーロッパを中心に開花した装飾芸術に大きな影響を与えたのです。

フランスで印象派が活躍していたこの時代に、英国ではターナーと並び称される素晴らしい画家の存在があったことに、改めて思いが広がりました。

絵画やデッサン、タピストリーなど様々な作品が展示される中、とくに魅せられたのが、「ピグマリオンと像」の物語の連作と、「いばら姫(眠れる森の美女)」の油彩画でした。C4c3a4b3314dc7a14833c6c4f6cb9742 写真は、4人の女性が眠っている姿を描いた「いばら姫」。その美しさに感動して、大判の絵ハガキを買ってしまいました。

これは今月19日まで、三菱一号館美術館で開催されています。

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2012年8月 6日 (月)

「Future Beauty 日本ファッションの未来性」を考える会

 東京都現代美術館で開催中の「Future Beauty 日本ファッションの未来性」展について、京都服飾文化研究財団(KCI)アソシエートキュレーターの蘆田裕史さんが京都服飾文化研究財団見どころやその意義などを語る会が、「Think of Fashionファッションを考える」実行委員会の篠崎友亮さんの企画により行われました。

 
 お話によると、展覧会は
4つのセクションに分かれていて、1.「陰翳礼讃」と名付けたセクションでは黒を中心とした川久保玲と山本耀司の作品、2.「平面性」ではキモノの平面的なアプローチを見せる服、3.「伝統と革新」ではフォルムや素材など様々なクリエーション、4.「日常にひそむ物語」では若手デザイナーブランドの作品群が展示されています。

 同展は既にロンドンやミュンヘンで開催されましたが、副題は「日本ファッションの30年」でした。今回これを「日本ファッションの未来性」としたのは、上記の4.「日常にひそむ物語」を加えたからだそうです。このセクションには、服の背後に潜む物語を感じさせるブランドが集まっています。服というのはもともとその背景が見えにくく、その分情報量が少ないものなので、とくに服づくりのプロセスやデザイン、ディテールなどに一貫した物語性を強く打ち出しているブランドを選出したといいます。たとえば“服育士”がテーマの「アシードンクラウドASEEDONCLOUD」や、地域コミュニティに溶け込む活動をしている「エタブルオブメニーオーダーズETABLE OF MANY ORDERS」、パーカやフードにこだわる“フーディスト”の「ハトラHATRA 」、パリの蚤の市で収集した古布で手作り作品を発表している「アスキカタクシASKI KATASKI」など。どちらかというと既存のファッションシステムから外れているブランドですが、こうしたブランドに今後のファッションを示唆する方向性を見ているとのこと。

 
 ポスト・ファストファッションが模索されていますが、これからのファッションは、その後に隠れている物語を感じて、あたかも服と対話しているような気持ちになれる服が共感されるようです。人と服との新しい関係が始まっていることを痛感しました。

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2012年8月 5日 (日)

柄入りストッキング復活!

「素足のような極細ストッキングが復活する」とは、この春早々から言われていたことでしたが、それが今夏こんなにも流行るとは! それも柄ものが多いのです。ハートのマークやクローバー、星を散りばめたものなど多種多様、タトゥ(入れ墨)のようなプリントも見られます。

夏といえば、これまでは生足ばかりでしたが、いかに猛暑でもストッキングを履いた方が脚をきれいに見せられるという、女心がありありです。超ミニのスカートやパンツの流行が長く続いていますので、脚で変化をつけたいという気持ちもあるのでしょう。

ファッションも女らしいエレガントな傾向が戻っています。私たち大人が忘れかけていたストッキングですが、これからは若い女性だけでなく大人たちを巻き込んで広がりそうです。
 

Cimg75951 写真はたまたま出会った若い女性のすてきなストッキング。黒い太めの刺繍糸使いなので、「ちょっとざわつくけれど気に入っている」と言っていました。

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2012年8月 4日 (土)

「オヤノタメ商品 ヒットの法則」(集英社刊) 好評発売中

今年は団塊世代が職場から引退するピークの年ということもあるのでしょう。NHKテレビで「団塊スタイル」という番組が始まったり、イオングループがシニア対応スーパーを初出店したり、サントリーウエルネスが70歳代を対象にした化粧品を発売したり、このところシニア市場に力を入れる企業がとくに目立っています。

こうした中で、タイミングよく出版されたのが「オヤノタメ商品 ヒットの法則」です。著者は、湘南くらしのユニバーサルデザイン商品研究室(SUDI)を主宰する今井啓子さんとSUDIグループです。このグループの一人として私も執筆に参加しました。

史上初の「少子高齢社会」に突入した日本社会ですが、企業は複雑に多様化するシニア市場に対応できず、シニアという言葉もタブーとされてきましたから、高齢者を対象としたマーケティングの本はほとんどありませんでした。そこで私たちSUDIは、産業界に対して要求されるべき商品やサービスのデザインの基本が、人に優しいユニバーサルデザインであると考え、これを柱に、シニア目線で選んだ商品・サービスを取材報告する本をつくることにしました。

この本のタイトルを「オヤノタメ商品」としたのは、ユニバーサルデザインの根本にあるのが、使う側への「思いやり」の気持ちであり、そうしたオヤへの思いやりの心が結局は自分にとっても快適なものとして帰ってくることになるからです。「オヤノタメは将来の自分ノタメ」、シニア市場を動かす鍵はここにあります。

ここではオヤ世代の生活の不安や不便を解消する商品やサービス、開発の舞台裏などを幅広く取り上げていますが、それらはコドモ世代にとっても使いやすいユニバーサルなものです。読者は、ここで紹介されている多くの商品ストーリーによって、「親孝行そのものの商品が、次世代の自分たちのためにデザインされたものでもある」と考え直すことになるのではないでしょうか。

高齢社会では共生が重要なテーマになってきます。親と子、作り手と買い手の双方に幸せをもたらす商品がますます求められるようになります。この本は今後のビジネスに大きなヒントを与える絶好の書。ちょっと自画自賛かもしれませんが-----

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2012年8月 3日 (金)

デニムのリペアにびっくり!

ヴィンテージ・ジーンズというと1960年頃までのモデルを指すそうですが、50年以上も前のジーンズが現存しているのは、デニムという素材が丈夫で破れにくいからです。しかしいかに頑丈とはいえ、何年も穿き続けていれば、引き裂いてしまったり、穴が開いてしまったり、ぼろになっていくのは布の持つ宿命です。

最近は意図的に摩耗させたり、ダメージ(キズ)を加えたり---、着古した質感を作る加工が流行っていますが、それも行き過ぎると穿けなくなってしまいます。そんなジーンズを再び蘇らせる、リペア・ビジネスを展開しているのが、SWAMP JEANS 代表でデザイナーの塩原啓行さん。先月、渋谷ヒカリエで開催された「デニム・デ・リクチュール」展に出展していたところを発見し、その仕事ぶりに興味を持ちました。

ところでこの「デニム・デ・リクチュール」は、デニムの中古衣料やハギレ、耳などを使った作品の展示販売会で、今回で3回目。実行委員会代表の渡邊慶子さんによると、71123日の13日間で、4,971名、1日平均382名もの来場があり、大盛況だったそうです。

塩原さんも「たくさんのお客様に来ていただき、修理したデニムに直接触れて、やわらかい感触を確かめてもらえたことがよかった」と話します。というのも、彼の仕事の特徴は、元のデニムと変わらない風合いになるように修復することだからなのです。単にキズがなかったように仕上げるだけではなく、糸加減を調節して硬くならないように、しかもしっかりと直す、その技術はまさに職人技です。私も触らせていただいてびっくり。本当にやわらかい!

またチェックやストライプ、花柄などの当て布を添えてデザインし直すと、アーティスティックな一点ものジーンズにもなります。

まだ開業して半年という塩原さんですが、穿き心地のよいデニム・リペアを目指して、日々研究されているとのことで、今後が楽しみです。

Swamp_jeans渋谷ヒカリエで、SWAMP JEANSの展示風景

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2012年8月 2日 (木)

コルクルーム 夏のパーティ

昨夜参加したコルクルーム恒例の夏のパーティは、若い熱気がいっぱいでした。安達市三先生を中心にIFIの在校生及び卒業生と若手デザイナー達、それにファッション業界のベテランが多数集まり、楽しい一夜を過ごしました。

これからの業界を担う若者たちの姿がまぶしく、しかも大変頼もしく映りました。

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発起人代表の篠崎友亮さん


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安達先生を囲んで

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2012年8月 1日 (水)

「南部炭染」で嫌な臭いをカット

汗や靴下の臭い、加齢臭……。日本人ほど臭気に敏感な民族は他にはないのではないでしょうか。猛暑の夏は、臭いがよりきつく感じられこともあり、消臭グッズが売り上げを伸ばしています。しかしその多くは化学的な成分や加工によってつくられています。

こうした中で注目されているのが、環境にやさしい木炭の消臭効果です。木炭には黒炭と白炭がありますが、黒炭は消臭試験で、99%以上の消臭効果があることが実証されたということです。
 そこで開発されたのが「南部炭染」。岩手県盛岡市のシーレック が、岩手発の新ブランドとして2005年に立ち上げ、ショールや靴下などの小物やドレス、シャツなど様々な商品を企画・販売しています。

実は昨日、同社東京オフィスで営業広報の阿部博美さんに再会、マネージャーの新垣一彦さんにもお会いしてきました。お話によると「岩手県は木炭の生産量日本一。その木炭の炭液で染めたものなので、炭の特性が生きていて、消臭効果はもちろん、遠赤外線効果もあってぽかぽか暖かく、ウォームビズにもぴったり」とのこと。

炭染はすべて手作業で行われるそうで、そのやさしい色合いは、日本の自然を感じさせます。素材は綿やシルク、ウールなど天然繊維が中心。

「南部炭染」は、臭いが気になるという人だけではなく、すべての人にとって朗報となるでしょう。


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「南部炭染」製品を手に、阿部博美さん(右)と新垣一彦さん(左)

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