« 柄入りストッキング復活! | トップページ | 「バーン=ジョーンズ―装飾と象徴」展 »

2012年8月 6日 (月)

「Future Beauty 日本ファッションの未来性」を考える会

 東京都現代美術館で開催中の「Future Beauty 日本ファッションの未来性」展について、京都服飾文化研究財団(KCI)アソシエートキュレーターの蘆田裕史さんが京都服飾文化研究財団見どころやその意義などを語る会が、「Think of Fashionファッションを考える」実行委員会の篠崎友亮さんの企画により行われました。

 
 お話によると、展覧会は
4つのセクションに分かれていて、1.「陰翳礼讃」と名付けたセクションでは黒を中心とした川久保玲と山本耀司の作品、2.「平面性」ではキモノの平面的なアプローチを見せる服、3.「伝統と革新」ではフォルムや素材など様々なクリエーション、4.「日常にひそむ物語」では若手デザイナーブランドの作品群が展示されています。

 同展は既にロンドンやミュンヘンで開催されましたが、副題は「日本ファッションの30年」でした。今回これを「日本ファッションの未来性」としたのは、上記の4.「日常にひそむ物語」を加えたからだそうです。このセクションには、服の背後に潜む物語を感じさせるブランドが集まっています。服というのはもともとその背景が見えにくく、その分情報量が少ないものなので、とくに服づくりのプロセスやデザイン、ディテールなどに一貫した物語性を強く打ち出しているブランドを選出したといいます。たとえば“服育士”がテーマの「アシードンクラウドASEEDONCLOUD」や、地域コミュニティに溶け込む活動をしている「エタブルオブメニーオーダーズETABLE OF MANY ORDERS」、パーカやフードにこだわる“フーディスト”の「ハトラHATRA 」、パリの蚤の市で収集した古布で手作り作品を発表している「アスキカタクシASKI KATASKI」など。どちらかというと既存のファッションシステムから外れているブランドですが、こうしたブランドに今後のファッションを示唆する方向性を見ているとのこと。

 
 ポスト・ファストファッションが模索されていますが、これからのファッションは、その後に隠れている物語を感じて、あたかも服と対話しているような気持ちになれる服が共感されるようです。人と服との新しい関係が始まっていることを痛感しました。

|

« 柄入りストッキング復活! | トップページ | 「バーン=ジョーンズ―装飾と象徴」展 »

ファッション・アクセサリ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/588192/55362822

この記事へのトラックバック一覧です: 「Future Beauty 日本ファッションの未来性」を考える会:

« 柄入りストッキング復活! | トップページ | 「バーン=ジョーンズ―装飾と象徴」展 »