2013春夏ファッションはカラー満開
このところファッション業界のイベントはますます時期を早めて行う傾向で、2013春夏向けパリのプレタポルテ見本市「WHO’S NEXT」は、これまでよりも2か月以上も早く6月末から7月初めに開催されました。
この見本市の情報をフランスの業界紙「JOURNAL DU TEXTILE 8/23付け」の報告をもとにまとめてみましょう。
「今回スケジュールを早めたことで、昨年9月展比の来場者数は4%減となったが、外国人客が16.3%増と大幅に増え、とくに日本人バイヤーは88.6%も増加した。
リードしたのはカラーで、来春夏のマストカラーはコーラル。またクラインブルーやフィールド・グリーン、ターコイズ、アニス、レッド、イエローといったブライトカラーも引き合いが多い。ベーシックカラーでは、黒よりもマリンブルー、白よりもバニラに勢いがある。
素材は、軽いフリュイドなコットンのボイルやリネン、シルクで、伸縮性のある心地良いものが選ばれている。ゆるやかなトップで、きちんとしたフォルムをキープするシルエットが中心。
アイテムでは、ドレスが主役。様々な丈でみられるが、とくに多いのはひざ丈のもの。パンツは5ポケットのタイトフィットでカラフルな色使いのものが出ている。またちょっとした例外としてフリュイドなワイドパンツも。コウモリ袖のニットなどとの組み合わせ。軽く羽織る感覚のジャケットも復活している。
柄は、花柄よりもジオメトリック柄のプリントが人気。ヴィンテージ調の印象派風や手工芸風も。2~3色配色のニットやツインセットも売れ筋。」
このような見本市は、デザイナーの力量を見せるパリコレと異なり、着やすい服が多く、ビジネス上、非常に重要になっています。ある意味、トレンドの指針ともなっているプレコレクション、いつも注意してみていたいと思います。
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