2017年9月16日 (土)

「コダワリノヌノ2017」展 多重素材を共通テーマに

 今シーズンも「コダワリノヌノ2017」展示商談会が、この9月7-8日、東京・南青山で開催されました。出展したのは10府県11社で、各社独自のこだわりの技を披露しました。
 共通テーマは「多重素材」で、とくに多重織ガーゼは人気が高い様子です。
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Img_09621  ここでの注目は、やはり高橋織物(滋賀県高島市)の綿100%の多重織ガーゼです。
 2重織から12重織までつくっていて、さすがの匠の技!
 ふっくらと軽くて、気持ちのいい風合いに驚かされます。
 空気の層があるっていいですね。

Img_09661 Img_09671  また写真上のシャーリングクレープも一押し素材で、実際引き合いが多いようです。綿99.35/ポリウレタン0.65で、左は生機で、プリント加工すると右のような凹凸感が出てくるのだそうです。

Img_09591jpg  また島田製織(兵庫県西脇市)の播州織先染めチェックやジャカードの提案も注目されます。
 100番手糸使いなど、得意の超極細番手使いで、繊細で滑らかな表現が美しい綿織物です。
 右は同社のファクトリーブランド hatsutokiから、フワッした感じのカットジャカードです。 

Img_09461jpg  デニムでは、ワン・エニー(岡山県岡山市)のキレイ目のデニムが好評のようです。
 右は、光るフィルム入りデニムで、綿97/ポリエステル3。

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2017年9月15日 (金)

エマニュエル・ソーニエ展「セロニアス・モンクに捧ぐ」

 銀座のメゾンエルメス フォーラムで開催中のエマニュエル・ソーニエ展、そのギャラリーツアーに参加しました。

1x_3  エマニュエル・ソーニエといっても、確かになじみがありません。日本での個展は初めてだそうです。
 ガラスを用いた作品で知られる彫刻家で、1952年パリ生まれ、トルコのイスタンブールへも行き来し、パリ国立高等美術学校で教鞭もとっているといいます。

 テーマは「ATM tempo I/II/IIIセロニアス・モンクに捧ぐ」です。セロニアス・モンクはアメリカの有名なジャズ・ピアニストですね。なぜモンクに捧ぐなのかというと、あるとき聞いた彼の即興演奏に感動したからだそうです。彼へのオマージュを作品として表現したかったのだといいます。
 「ATM」の頭文字は「ア・セロニアス・モンク(A Thelonious Monk)」のことだったのですね。

 展覧会は大きくtempo I/II/III の3部構成になっています。

 tempo Iは、森の木の枝を燃やして形作ったインスタレーションで、一つひとつが不思議な形をしています。1_2 あるものはトカゲのような爬虫類のようにも見えます。
 壁には大きく「ATM」の文字が描かれていて、文字をよく見ると、吹きガラスの細いチューブでできていました。ガラス細工が得意なソーニエらしいです。(写真はエルメス公式サイトより)

 tempo IIは、個人コレクションで、家族や親交のある作家たちの作品が展示されています。

 tempo IIIには、3つの大きな彫刻が置かれています。手前は、台座の上に太いガラス管をいくつも並べたインスタレーションで、ガラス管には水が満たされているそうです。タイトルは「キー(Keys)」で、言われてみればピアノの鍵盤のように見えます。
 真ん中は、「トランス(Trans)」で、円盤に尖った串を直立させたもの。突き刺す側と受け入れる側を暗示させるといいます。
 その奥にあるのが、「ブル(Boule)」と名付けられた作品です。「玉」や「泡」を「ブル」といいますが、これは魚を獲る魚籠のようでもあります。不安定な人の世を映し出しているのかもしれません。

 セロニアス・モンクが1963年に来日したときの映像も流れています。
 開催は10月31日まで。ジャズに興味のある方、必見でしょう。

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2017年9月14日 (木)

「浅井忠の京都遺産」展 洋画家で教育者の足跡を辿る

 東京・六本木の泉屋博古館分館で9日から始まった「浅井忠の京都遺産」展の内覧会があり、行ってきました。副題は京都工芸繊維大学美術工芸コレクションです。
 浅井忠は、明治時代、黒田清輝らと並ぶ日本洋画壇を率いた画家だったといいます。1900年にパリ万博を訪れ、全盛期のアールヌーヴォーに触発されて、デザインに興味を持つようになります。パリ滞在中に京都工芸繊維大学の前身であった京都高等工芸学校の中澤岩太校長に誘われ、帰国後同校の図案科教授として教育者の道を歩むことになったのだそうです。

 本展は、この浅井忠の足跡を辿る特別展で、3章構成になっています。
 とくに晩年の5年間の作品や、京都工芸繊維大学で教鞭をとったときに用いたという、欧米の工芸品などの教材が多数紹介されていて興味深かったです。

 第1章は、「はじまりはパリ、万国博覧会と浅井忠」です。
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Img_09721jpg  アルフォンス・ミュシャの「椿姫」のポスターや、ティファニーの花形ガラス瓶や海藻モチーフの花瓶などが展示されています。


Img_10281_2  エミール・ミュラーのマットな釉薬の作品もあります。
 それにしても釉薬によってこれほどに色彩や光沢が変化するとは!
 釉薬が醸し出す美しさ、すばらしいです。


 第2章は、「画家 浅井忠と京都洋画の流れ」です。
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 パリに行き、水彩画を描くようになったときの作品や、武士山狩図の油彩画の大作にも圧倒されます。
 弟子の鹿子木孟郎らの洋画も展示されています。

 第3章は、「図案家浅井忠と京都工芸の流れ」です。
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Img_10041  植物の図案が多いですが、動物のイノシシや七福神、古代エジプト、オリエント風のモチーフ、また鬼ヶ島の桃太郎伝説に因んだものなど、多彩なことに驚かされます。

 写真は美術館より特別許可を得て撮影しています。
 開催は10月13日までで、ゲストトークやロビーコンサートなどイベントも盛りだくさん。関心のある方はどうぞお早めにお出かけください。

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2017年9月13日 (水)

ヨコハマトリエンナーレ2017 ⑶ 社会へのメッセージ

 ヨコハマトリエンナーレ2017で感じたのは、作品に込められたアーティストの社会への思いです。社会へのメッセージが伝わってくる、ストーリー性のある作品が多く見られました。
 とくに横浜開港記念会館の地下スペースで行われている柳幸典のインスタレーション、「プロジェクト・ゴジラ(Project Godzilla)」は、強烈な文脈で迫ってきます。会場は少し離れていましたけれど、行ってみる価値ある展示と思いました。

20170826170116imgp27111jpg  暗い闇の中を進んでいくと、ギロッと光るゴジラの目が現れます。
 ビキニ環礁での水爆実験で突然変異したというあの空想上の怪獣、ゴジラががれきの中に隠れているようです。
 それにしても大きな目です。瞳の中にはキノコ雲が映し出されていました。

 次に赤い光に照らされたコーナーに出ます。
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 日本国憲法第9条の条文が、バラバラにされて、傾いていたり、ときに逆さまになったりして設置されています。
 第9条の墓場 ということなのかもしれません。

20170826170452imgp27151  最後に出会うのが、ギラギラと輝くオレンジ色の球体です。マグマが噴き出しているかのようです。これは核戦争後の地球の姿なのでしょうか。
 核の恐怖を静かに発信している力作です。 

 横浜開港記念会館近くで併催されているヴァンクアート・スタジオNYKにも行ってみました。ここは日本郵船の倉庫だったところだそうで、建物自体おもしろいつくりです。
 注目は3階の「花と海と光」の設置型アートでしょう。
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  レジ袋でつくったという無数の花は「無音花畑」という丸山純子の作品です。それに高橋啓祐による青い渚のプロジェクションマッピングが組み合わさって、コンクリートの無機質な空間をドリーミーに演出しています。
 ここも一見の価値ありと思いました。

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2017年9月12日 (火)

ヨコハマトリエンナーレ2017 ⑵ 赤レンガ倉庫も楽しい!

 巡回バスで、赤レンガ倉庫1号館へ行きました。大型展示や体験のできるスペースもあって楽しいです。

 中でもびっくりしたのが、宇治野宗輝の「プライウッド新地」です。
Img_06861jpg  
 暗闇の中で、突然灯りがつき、ミュージックが鳴り始めます。でも楽器を演奏しているのは人ではなく、ヘンテコな機械です。まるで意志があるかのように動き出すので、ポルターガイスト現象?と錯覚させられます。
 機械といっても古い電気製品やミキサーなどの調理器具、自転車、ギター----を集めたもので、人間の手のように見えるのは、車のワイパーでした。ダンスでもしているように見えます。
 かつて日本にもたらされたアメリカ文化をユーモラスに表現した作品とか。それにしてもホント、愉快なパフォーマンスを見せてもらいました。

Img_07171  アイスランドのラグナル・キャルタンソンによるミュージック映像によるインスタレーションもおもしろかったです。
 いくつもの巨大スクリーンが設置されて、それぞれがミュージックを奏でて、一つの音楽をつくっています。ミュージックを立体的に体感するとはこういうことをいうのでしょう。
 でも映像に映っているのは演奏している人ばかりではありません。寝転んでいたり、浴槽に浸かっていたりする人もいます。お風呂に入っているのは、作家自身だそうで、これも驚きです。

Img_07121jpg  ドン・ユアンの「おばあちゃんの家」も印象的です。
 部屋の中にあるのはすべて絵です。家財道具からテーブルの料理まで、細かく描かれています。作家は中国人で、この祖母の家は、取り壊されることになっているのだそうです。祖母との楽しい思い出を描くことで、失われていくものを残そうという試みに拍手を送ります。

 この他、ほんとうにたくさんの作品が続々で、とてもご紹介しきれません。

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2017年9月11日 (月)

ヨコハマトリエンナーレ2017 ⑴ 「島と星座とガラパゴス」

 3年に一度の現代アートの祭典、「ヨコハマトリエンナーレ2017」が今、横浜美術館や赤レンガ倉庫1号館、横浜市開港記念会館ほかの会場で、11月5日まで開催されています。

 テーマは「島と星座とガラパゴス」で、メインテーマは接続と孤立です。接続は世界のグローバル化を、孤立は紛争や難民、ポピュリズムの台頭を指しているといい、「世界の今を考える」という深い意味がこめられているといいます。
 タイトルの「ガラパゴス」は、ご存知の通り赤道直下にあって島の中でも独自の進化を遂げた島です。これはアーティストを暗喩するキーワードでしょう。でもこれらの島々は、決して孤島ではありません。海でつながっているのです。かれらアーティストたちは今、横浜で星座のように結び合い、作品を通してメッセージを発信しています。それが大変興味深く、刺激的でした。

 会場別に印象に残った作品をご紹介しましょう。

 まず横浜美術館です。ここは本展の中心会場です。
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Img_05511  正面外壁には、窓枠のように救命ボートが張り付き、メインゲートの柱には、天高く無数の救命胴衣が飾り付けられています。

 胴衣は実際に難民がギリシアのレスボス島にたどり着いたときに着用していたものだそうです。

 これはアイ・ウェイウェイの「安全な通行」という作品で、来場者は皆このタイトルのように安全に:ゲートを通り抜けます。 

 入場すると待ち受けているのが、この巨大な竹製のゆがんだオブジェです。
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 インドネシアのジョコ・アヴィアントが、注連縄(しめなわ)から発想し、2000本ものインドネシアの竹を独自の手法で編み上げたものだそうです。失われつつある伝統文化を表現しているとのことで、しばし考えさせられます。

 今回は一人の作家が個展のように複数の作品を出品しています。
Img_06211jpg  中でも心に残ったのが風間サチコの白黒の木版画です。
 右は「人間富嶽」と名付けられた作品。
 現代の不穏な空気感や、若者たちが抱いている不安感を映し出していて、ドキッとさせられました。

 思わずハッとしたのが、木下 晋の部屋です。
Img_06341 絵のタイトルは 「光の孤独」、「祈りの塔」----。
 緻密な鉛筆画は、ハンセン病回復者で詩人の桜井哲夫さんを描いたものだそう。以前にも平塚美術館で見たことがあり、衝撃を受けたことが思い出されました。 

 ザオ・ザオの「プロジェクト・タクラマカン」(写真下)です。
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 タクラマカン砂漠の真ん中に、高圧電線や冷蔵庫を配して、冷えたビールを飲もうというインスタレーションです。
 タクラマカン砂漠があるのはウイグル地区で、この地区は作家の出身地といいます。ここは民族紛争の舞台でもあり、アートを通してそのことを茶化しているようにも思えます。

20170826111818imgp26471  フィリピンのマーク・フイティニアーニの作品、「トンネル」。
 無限のブラックホールに吸い込まれるような感覚に襲われます。

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2017年9月10日 (日)

プルミエ―ル・ヴィジョン・パリ9月展リリースから ⑷

1 来たるプルミエ―ル・ヴィジョン(PV)パリ9月展で、もう一つ興味深い展示が行われます。
 
 それはこの4月に開催された南仏の第32回イエール国際モード・写真フェスティバルで、PV審査員グランプリを受賞したスイス人デザイナー、バネッサ・シンドラーさん(右写真)のコレクション展示です。

 作品は、建築やインテリアデザインにインスパイアされたという構築的なシルエットです。

 この構築性は素材表現によるもののようです。何とウレタン液を使用しているといいます。
 植物素材のチュールやネットといった透けるテキスチャーで、その新しい表現とか。

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2017年9月 9日 (土)

プルミエ―ル・ヴィジョン・パリ9月展リリースから ⑶

 今回のプルミエ―ル・ヴィジョン(PV)パリ9月展では、テキスタイル・デザインのクリエイションを支援するイベントも開催されます。
 それがテックスプリント(Texprint)のコンクールです。PVはこのコンクールに協賛しているのですね。
 テックスプリントは、イギリスのファッション系大学250校で学ぶ各国の若きデザイナーを対象に、下記の賞を設けてコンクールを実施、例年PVデザインの会場で受賞式が行われています。
 ファイナリストは24名で、PVデザイン会場での展示にも参加します。

 その賞とは、テックスプリント・ファッション賞、テックスプリント・インテリア賞、テックスプリント・カラー賞、テックスプリント・パターン賞、ザ・ウールマーク・カンパニー・テックスプリント賞、それについ最近のリリースで、マークス&スペンサー・テックスプリント賞も加わったとのことです。
 
 なおプレゼンターは日本人デザイナーの、あの「ユマ コシノ」を手がける小篠ゆま氏が務めるといいます。

Untitled_73_of_106440x195_2  右はファイナリストたちです。彼らの中に、日本人の姿がなくて----、今年もかと、大変残念です。がんばって!と言いたいですね。

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2017年9月 8日 (金)

プルミエ―ル・ヴィジョン・パリ9月展リリースから ⑵

 プルミエ―ル・ヴィジョン(PV)パリ9月展でのメインイベントは、第9回PV アワードです。
 会期初日の夕刻、PV アワードの授賞式が行われます。

4  話題は何といっても、新しい審査委員長でしょう。スペシャルな人物、俳優であり、ファッションデザイナーでもあるジョン・マルコビッチ氏が審査員のトップとして迎えられているのです。
 ジョン・マルコビッチ氏といえば、俳優および映画プロデューサーとして誰もが知る存在です。でもデザイナーとしての実績についてはあまり知られていませんでした。私も知らなかった! 同氏は6年前に自身のファッションブランドを立ち上げ、メンズコレクションを発表しているそうです。

 また今回は、これまでの6つの賞に加え、「ファッション・スマート・クリエーション賞」が、ファブリックとレザーそれぞれに新設されるといいます。責任あるクリエイティブなファッションを讃える動き、ますます加速しそうです。
  授賞式ではフランスのエレクトロ・ポップ・デュオSYNAPSONがセレモニーを盛り上げるとか。さてどんなことになるのか、楽しみです。

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2017年9月 7日 (木)

プルミエ―ル・ヴィジョン・パリ9月展リリースから ⑴

 プルミエ―ル・ヴィジョン(PV)パリ9月展が、9月19日から21日、パリ・ノールヴィルパント見本市会場で開催されます。
3_2  プレスリリースによると、今期は「クラウド・オブ・ファッション(Cloud of Fashion)」のスローガンの下、新しいキャンペーンを展開するといいます。
 プロモーションビジュアル(右)は、見本市が新しい局面、つまりインスピレーションやノウハウ、新たな開発、未来の素材を包括する、リアルとデジタル双方の場へと進んでいくことを象徴するものだそう。業界の全てのプレーヤーがイノベーションという屋根の下に結集する、そんなイメージが伝わってきます。

 複雑な世界情勢の中で揺れ動くファッションマーケットにも関わらず、PVパリの出展企業は全体で1,961社と2016年9月展比3.3%増。国別トップ5は、イタリア657社、フランス256社、トルコ166社、イギリス144社、スペイン90社。また見本市別では、PVヤーン59社、PVファブリック804社、PV レザー 274社、PVデザイン274社、PVアクセサリー 321社、PVマニファクチャリング 256社と発表されています。
 なお日本からは、6つの見本市合わせて59社、うちPVヤーンに3社、PVファブリック44社(うちニットソリューション1社)、PVレザー 4社、PVアクセサリー 8社が出展するとのことです。

 出展に関する注目の動きは、次のようです。
 一つは、主軸のPVファブリックの出展企業数が初めて800社を超えて804社になったこと。昨年同期は789社でしたから15社増加しました。これは、プルミエール・ヴィジョン・グループの歴史において大きな意味を持つものと評価されています。
 二つ目は、新規出展企業の躍進です。選考委員会による厳しい審査を経て、今期は161社が初出展します。
 三つ目は、インターナショナルな提案です。世界57か国の企業が出展し、とくにテキスタイル提案の増加が、プルミエール・ヴィジョン・パリの強固さを証明していると強調します。

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2017年9月 6日 (水)

「ソレイユトーキョー」担当者不在の新システム合同展

  「ソレイユトーキョー(SOLEIL TOKYO)」は新進ファッションブランドを集めた合同展です。東京・代官山で8月29日から9月1日、第5回目となる展示会が開催されていました。
 出展したのは32ブランドで、ブランドごとにハンガーラックでウェアを展示、バッグやシューズ、アクセサリーもあります。ユニークなのは出展ブランドの担当者が常駐しなくてもよいシステムになっていることです。出展者にはアドバイザーがバイヤーのコメントを伝え、マーケット進出をサポートします。
 このような仕組みなら、遠く離れていても、また忙しくて出られないデザイナーやアーティストも気軽に参加でき、好評のようです。
Img_08851jpg  
 気になったブランドをほんの一部ですが、ご紹介します。

○ a.saught ア・ソート
Img_08771  デザインは凝っていますが、それをすっきりと控えめに表現しているところが、パンフレットにも記載されているように、「心にくい」感じです。
 30代のセンスのよい女性を意識したタウンウェアです。

○ ARMANDO TAKEDA アルマンド・タケダ
Img_08721jpg メキシコの伝統工芸を組み合わせたエシカルウェア。
 メキシコの多様な民族と一緒に仕事し、彼らの仕事を守る新しい場所を提案しているといいます。アイディアに共感します。

○ halico ハリコ
 Img_08791jpg心地よさそうインナーウェア・ブランドです。
 コットンなど天然素材が中心で、レース使いもエレガント、丁寧なつくりも人気のようです。

 他にも、白いシャツシリーズで注目のshingo kurokawa シンゴクロカワなど、次回展も期待しています。

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2017年9月 5日 (火)

2018春夏「ディウカ」と「インプロセス」二つのブランド展

 東京・恵比寿のデペシュモードで、「ディウカ」と「インプロセス」の二つの人気ファッションブランドが、先月末、早くも2018春夏コレクションを発表する展示会を開きました。

 「ディウカ」はデザイナーの田中崇順氏とパターンナーの松本志行氏のデュオによるブランドです。ドレープやカットテクニックでつくるフォルムのバランス感が、大人の女性のエレガントを演出してくれます。
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Img_08921  今シーズンは「パレット」をテーマに、いつもよりもカラフルな色使いや素材にこだわったそうです。

 ちょっとした遊び心のある、小粋なコレクションに仕上がっています。

 「インプロセス」は、スティーブン ホール氏と大原 由梨佳氏のお二人が手がけるブランドです。
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Img_08891jpg  “モダン・ノスタルジック” なイメージのテキスタイル・デザインが特徴で、今シーズンもトライバルなムードやアフリカ、トロピカルムードの融合をテーマにプリントやジャカードを開発、洗練されたエレガントなコレクションを発表しています。

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2017年9月 4日 (月)

ギフトショー ライフ×デザイン展「暮らし デザイン 新時代」

 ギフトショー ライフ×デザイン(LIFE×DESIGN)展が、8月30日から9月2日、東京ビッグサイトで「暮らし デザイン 新時代」をテーマに開催されました。

Img_08161  インテリアや雑貨、家電、伝統工芸、素材にアート&クラフトからアウトドアのグランピング(右写真)まで、住まいに関する商材が一堂に集まるなか、私が興味を持ったのは、アクティブデザイン&クラフトフェアのエリアと日本ブランドフェアのエリアです。
 両エリアから、とくにファッション関連で注目したブースをご紹介しましょう。

<アクティブデザイン&クラフトフェア>
○ワールド・プロダクション・パートナーズ
 ワールドグループの商社機能として素材開発から製品開発までを担う事業会社で、今回自社工場がつくる品質をもっと多くの人に伝えたいと出展したといいます。
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Img_08351jpg  日本各地にあるワールドの自社工場10社、例えば繊維産業の盛んな岡山県の縫製工場や世界最高峰の編み機が稼働する長野県松本のニット工場、北アルプスの清らかな水の恵みを受ける富山県の染色工場など、すべてがJクオリティを取得しているそう。これだけ揃うとなかなか壮観です。

「日々」 by森下縫製
 「50代女性を2サイズ細く見せる “エイジングサイズ” 」のコピーに惹かれて、ブースを訪ねました。
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 同社を経営するデザイナーの小森真寿美さんによれば、ご自身が子育てを終えた頃から、それまで好きだったブランドの服を着ることができなくなり、体型の変化を実感するようになったそう。そんな大人の女性の悩みを解決しようと“エイジングサイズ”を誕生させたといいます。
 “エイジングサイズ”とは、例えば二の腕はゆったり、変化が少ない部分は細いままに設計する新しいサイズバランスのことだそう。現在の生産体制は、標準体型をモデルに制作した服をサイズアップする生産方法ですので、加齢とともにシルエットが身体に合わなくなってくるのです。自然な変化を受け入れるやさしいシルエットの“エイジングサイズ”の服なら、スリムに見えるといいます。
 加齢によって太ったというよりは体型が変化した方に、「日々」の服を着て日常を楽しんでいただきたいと強調されていたのが印象的でした。

<日本ブランドフェア> 
○いまり imari
 裂き織とバティック生地によるこだわりのファッションを提案している、熊本市が本拠地のメーカーです。「いまり」という社名は、佐賀県の伊万里焼から来ているのかと思いましたら、それとはまったく関係ないそうです。
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Img_08011jpg  裂き織は、絹の着物からつくられ、熟練の職人が日本古来の技法を用いて、約80cm幅に織り上げるといいます。またバティックは本場インドネシアからの輸入綿布だそうです。すべて手作りのオリジナル。これはまさに特別な一着になりそうですね。

○宮田織物
 久留米絣の里である福岡県筑後市が本拠の創業100年の老舗です。
Img_08381  生地織りからデザイン、縫製まですべて自社で行なっていて、和木綿で袢纏や作務衣、甚平などをつくっているといいます。
 敬老の日のギフト需要もあり、伸びている様子です。

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2017年9月 3日 (日)

イッセイミヤケの銀座新店舗のオープンに行ってきました!

 イッセイミヤケが、9月1日、銀座に「イッセイミヤケ ギンザ(ISSEY MIYAKE GINZA)」をオープンしました。これは銀座4丁目のガス灯通りにある「エルトブ テップ イッセイ ミヤケ」を生まれ変わらせた新店舗です。実は2か月前の7月に、同名の店舗を一本裏のレンガ通りにオープンしています。そこでガス灯通りの方は「イッセイミヤケ ギンザ オモテ」、レンガ通りの方は「イッセイミヤケ ギンザ ウラ」と呼んで区別しています。この「オモテ」と「ウラ」を合わせて「イッセイミヤケ ギンザ」というわけです。
 先日、そのオープニングに行ってきました!
Img_08411  
 まずは「オモテ」(上の写真)です。
 スペースデザインを担当したのは、プロダクトデザイナーの佐藤卓氏。ニュートラルな白を基調に黒を配した控えめな表現が、品格のある大人のイメージを強調し、銀座らしいです。

Img_08451  「ウラ」も初めて行ってみました。

 話題の「231.5」ウール混ドレス(写真右)が並んでいました。
 シンプルな美しさとは、こういうのを指していうのでしょうね。
 一目でいいなと思うデザインです。

 プロダクトデザイナーの深澤直人が手掛けた空間デザインは、メゾネットスタイルで、中央にソファーが置かれています。
 深みのあるブルーを基調にした、落ち着いた感覚です。
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Img_08471_2  この二つのショップからこれまでにない真新しいクリエーションが発信されていきます。これから何が飛び出すのか、目が離せません。

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2017年9月 2日 (土)

銀座松屋「う。ふ。ふ展」作り手に仏人アーティストも参加

 今、東京銀座の松屋で、9月4日まで、「う。ふ。ふ展」が開かれています。大人の女性たちへ向けた作品展で、出品しているアーティスト6人の内の一人がフランス人のイザベル・ドゥ・メゾヌーヴ(Ysabel de Maisonneuve)さんです。イザベルさんからのメールで、本展を知り、先日行ってきました。
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Img_08571_2   お得意の絞り染めストールが展示販売されています。
  透ける表情のあるシルク地で、布と布の間に、糸が嵌め込まれていたり、箔プリント地をサンドイッチしていたり---。
 その透け重ねのテクニックが見せる繊細な美しさに思わず引き込まれます。

Img_08631  ふんわりと揺れる蝉の羽のような羽織りものも宙に浮いています。天女の衣のようで、感動します。

 お値段はストールで、32,000円くらいから。

 パリの見本市では、蜘蛛の巣のようなテキスタイルアートを出されていたのが印象に残っています。次回機会があればまたお会いしたいです。

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2017年9月 1日 (金)

「アメリカのファッション産業とライフスタイル」を紐解く

 先般、開催されたジャパンジュエリーフェアでは、異業種やファッション関連イベントも用意されていました。その一つが、アメリカのファッション業界に関する最新情報セミナーです。
Img_07521_2 講師はファッション業界の情報発信地であるニューヨークに精通するファッションジャーナリストで、杉野学園ドレスメーカー学院 院長の布矢 千春さん。「アメリカのファッション産業とライフスタイル」をテーマに、業界の仕組みやメディア戦略、美術館とマスコミの関係性など様々な角度からアメリカのファッション業界を紐解かれました。

 冒頭、アメリカではファッションをアートというよりビジネスと捉えていると指摘。ヨーロッパ、とくにフランスを見ている私としては、ちょっとびっくりしました。でも確かにアメリカで起こったビジネスの潮流は、スモール・ビジネスが日本に入ってきたように、早晩日本にも来ています。しかもそのスピードは年々早まる一方です。アメリカの動向を注視していかなければ、とまずは気が引き締まります。

 最初は布矢さんが毎回取材されているニューヨーク(NY)コレクションから。主催団体は現在、インターナショナル・マネジメント・グループ、略してIMG(International Management Group)」で、それまで運営してきたアメリカファッションデザイナーズ協議会CFDA (Council of Fashion Designers of America)を買収したといいます。2015年に冠スポンサーだったメルセデス・ベンツが降板、その後は冠なしで、様々な企業がスポンサーになっているとのこと。ファッションに関わることで自社の広告宣伝に利用し、ファッションを通してビジネスを成立させようとしている実態が語られました。
 デジタル化も進行し、コレクション会場への入場は招待状ではなくスマホで、GPS機能とも連動しているといいます。日本もいずれそうなっていくのでしょうね。
 コレクション会場では、NYで再開発中の主な3つの施設を紹介。ハドソンヤード地区、グランドゼロの近辺、ウエストフィールドワールドセンターだそうです。今度行ってみたいですね。
 次に美術館について、ファッション業界との驚きの繋がりが明かされました。例えばNYを代表する美術館のメトロポリタンミュージアム、通称MET(メット)は私立美術館で、その集金システムを支えているのはラグジュアリーブランドといいます。館内にはヴォーグのカリスマ編集長であるアナ・ウィンター氏の名前を冠したファッション専用の展示スペース、「アナ・ウィンター・コスチューム・センター」があり、各界のセレブの装いに世界のメディアが注目するメットガラは、同美術館の巨大な資金調達源になっているとのことです。このパーティ券は一枚25,000ドルと高額ですが、それにも関わらず殺到するというのですから驚かされます。とはいえ購入しているのはブランド企業自体なのだそうですが---。
 さらに寄付社会アメリカのチャリティイベントについても触れ、以前は成功したから慈善事業に寄付するというものだったのが、今はビジネスの動機が慈善事業になっているという現状や、ウエルネス志向で人気上昇中のアスレジャーも話題にしました。そして最後に取り上げたのがヒップスターが集うブルックリン地区のお話です。そのボーイズカルチャーが今、日本の若者たちにブームを呼んでいるだけに印象に残りました。これは時間切れで少し残念!

 それにしても揺れ動くアメリカの生情報は私にとって大変新鮮で、刺激的でした。すばらしいご講演に感謝します。

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2017年8月31日 (木)

「第5回ウーマン・オブ・ザ・イヤー」賞に木村文乃さん

Img_07891 東京ビッグサイトで28-30日、開催されたジャパンジュエリー フェア2017で、最終日の昨日、ジュエリー業界が選ぶ「第5回ウーマン・オブ・ザ・イヤー」授賞式が行われました。

 ジュエリーの輝きのように「最も美しく生きている女性」として表彰されたのは、女優の木村文乃さんです。
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 シックな黒のロングドレスをまとって登場した木村さんは、ピュアな感じで自然な表情、それがほんとうに美しかったです!  
Img_07931  煌めく着用ジュエリーは、プラチナ950ダイヤ4点セットで、トータル110.01カラット。金額にして何と2億円だそうです。気が遠くなるような超豪華ジュエリーに目が点になりました。

 受賞の感想を問われて、木村さんは「こんなに素晴らしいジュエリーを着けるのは、一生に一度あるかないかのこと。これを励みに、さらに輝き続けたい」。また「高嶺の花と思っていましたけれど、自分に自信をもたらしてくれ、内からもキレイにしてくれるものと思います」と大感激の様子でした。

 また思い出のジュエリーは、「祖母から母に譲られたトルコ石の指輪」だそう。母がしまい込んで使わないことを祖母が咎めてけんかになったことなどを、楽しそうに語られたのも印象的です。

 最後は「最高峰のジュエリーに似合う大人の女性を演じたい」と女優らしく締めくくりました。

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2017年8月30日 (水)

セント・マーチンズ学生が初の個展 「祖父の庭」テーマに

 昨日、東京・代官山駅近くの小さなギャラリー懐美館で行われていたテキスタイル作品展に行ってきました。これは谷村咲里さんという、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ テキスタイル科の学生さんによる初めての個展です。
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 会場には、日本の自然や植物のイメージがいっぱいにあふれていました。すべて手作りという作品のテーマは「祖父の庭」です。祖父というのは、大阪市在住の谷村さんのおじい様のことだそうです。

Img_07621_3    織物やニットのテキスタイルやスケッチ、ドローイングなどが壁面やテーブルを飾っています。 とくに織物は2年前に訪れた直島で見たアート作品をインスピレーション源につくったとのこと。明るい爽やかな色合いが島の自然を思わせます。

Img_07551jpg_2  右は、谷村さんが今回の展覧会のためにデザイン制作したという個性的なドレスです。

 スカートのチュールのポケットには押し花が入っていて、この押し花も自分でつくったといいます。

 どこからか、懐かしい香りが漂ってくるようです。

 新進フォトグラファーの嶌村吉祥丸がモデル撮影したスチールも展示されています。
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 中学生で単身、英国に留学したという谷村さん。ファッションやデザインが好きで、セント・マーチンズに入学され、今があるといいます。
 一歩を踏み出した若き才能に、私も期待しています。
 なお、会期は明日31日までです。

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2017年8月29日 (火)

初秋に主張する赤

 天候不順だった夏が過ぎ、ウインドーにはすでに秋ものが立ち上がっています。

 Img_00161ファッションカラーで目立つのは、予想していた通り、赤色です。

 赤といってもワインレッドなど、いろいろありますが、今シーズン、とくにインパクトのあるのは鮮やかな赤でしょう。
 きりっと主張する赤です。

 全身、赤でコーディネイトというルックも時折見かけます。

 もちろん黒との組み合わせや、カーキやベージュとも相性が良いようです。

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  ゴージャスでとびきりグラマラスな赤は勝負服であるともいいます。
 自分自身を主張する女性がそれだけ増えているあらわれでしょうか。そんな風に思える初秋の風景です。

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2017年8月28日 (月)

ストリートの主役 プリントTシャツの起源求める展覧会

 今やストリートファッションの主役となったプリントTシャツ。Img_04801その起源を求めて、 というコピーに惹かれて、東京・渋谷のDIESEL ART GALLERYで開催されている「センシビリティ アンド ワンダー(SENSIBILITY AND WONDER)」展に行ってきました。

 これは英国出身のジョン・トーヴとテキスタイルデザイナーのモーリー・ホワイトという二人のアートユニットによる日本初の個展です。
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 ギャラリー中央に巨大なプリントTシャツのインスタレーションが設置され、その周りの壁には、パンクにインスパイアされたアート作品がズラリと展示されています。
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Img_04841  二人は1960年代後半、初めてTシャツにスクリーンプリントで、当時人気のアーティストのポスターをプリントしたといいます。例えばデヴィッド・ボウイ(David Bowie)やイギー・ポップ(Iggy Pop)、シド・ヴィシャス(Sid Vicious)----らです。このグラフィックなプリントTシャツは、多くのアーティストたちに愛され、世界中の人々に親しまれるようになります。
 Tシャツという民主的なアイテムのおかげで、パンクなイメージ・ヴィジュアルを、誰もが手ごろな価格で手に入れることができるようになったことも大きかったでしょう。反逆のメッセージを伝えるのに、Tシャツほどぴったりなアイテムはありません。

 ストリートファッションの発祥は、彼らのつくったTシャツにあった、といわれる所以がわかる展覧会です。開催は11月9日までです。

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